本日雲ひとつない晴天の下、天皇陛下をお迎えして第174回国会が開会いたしました。今日まで年末・年始はひたすら地元で忘年会、新年会などの会合、あいさつ回りをしてまいりました。浪人時代と違って、おかげさまであちこちからお声がけをいただきますので、水戸から筑西、下妻と東奔西走しながら選挙でお世話になった皆様方から激励や苦言をいただく毎日でした。なかなかブログを更新することもなかったことをお詫びいたします。
さて、政治と金をめぐる問題が大きくクローズアップされる中開かれる今国会ですが、私は今国会は政治主導の政権運営を本格的に実現するための歴史的に大事な国会であると考えております。補正予算案、来年度予算案を速やかに成立させることは当然のこととして、各法案について与党内・政府でどのような議論をし、国会で与野党で如何に議論をし、政治家同士の議論の中で物事を決めていくのか、新しい統治システムが試される国会になるのです。
先日国対全体会議で今国会に政府から提出される61本の法案について説明がなされました。例年に比べて提出本数が大幅に少ないことはともかくとして、高校の授業料無料化に関する法案など一部のマニフェストに関連する法案以外は、概して小粒で、「この法案が提出すれば何かが変わる」というような本質的なものは少ないように感じます。これは、政務三役の目が届かない範囲の政策課題については、官僚たちが安全運転に徹しているということかもしれませんし、各省自身の政策立案能力が低下しているということなのかもしれません。
いずれにしても、マニフェストに掲げられていることが世の中のすべてではなくマニフェスト以外に大事なことはいっぱいありますし、マニフェストに掲げられていることであっても、具体的な予算案や法案として国会に提出を行わなければ、何も変わることはありません。国会議員は、まさに立法府の人間として、具体的な法案や予算案を作成し、成立させなければ、言っていることを何一つ実現することはできないのです。そうした意味で、私は所属する農林水産委員会を中心に、それ以外の分野でも法案について具体的な提言た発言をし、新しい統治システム構築を試みてまいりたいと思っております。