本日は民主党農林水産部門会議口蹄疫対策WT(岡本充功座長)の一員として、宮崎県に視察に行ってまいりました。これまでは副大臣をヘッドとする政府の現地対策本部が第一線で対応に当たっているため、議員団としての宮崎訪問は控えておりましたが、移動制限をはじめとする諸対策が一段落をつき、これからは畜産王国宮崎の再建に向けた予算や法制度の検討が必要であるということで、現地の生産者の皆さんやJA、商工会、獣医師、行政、議会等との意見交換のために、有志で自腹を切って訪問した次第です。
生産者や獣医師の皆さんからは現場の生々しい声をお聞かせいただき、私からは「同じ畜産県の茨城県の生産者も、宮崎県民の皆さんの懸命な防除作業と犠牲によって何とか口蹄疫被害を拡大することなく鎮静化することができたことに、心から感謝し、敬意を感じている」ということをお話しさせていただきました。これからの地域の畜産や経済の復興の方が、長い道のりで大変です。私の地元でも東海村JCO事故の影響というのは、たとえば地域最大の公共交通機関である茨城交通の破綻にみられるように、長い時間をかけてじわじわと現れるものだということを実感しております。宮崎の一刻も早い復興のために、私自身のJCO事故の事後対策の経験なども踏まえて、政府に同僚議員としてもはたらきかけてまいりたいと思いますし、現場の反省も踏まえて万一の場合に備えた現実的な家畜伝染病予防法の改正の検討も開始しなければならないと考えております。
大変な目にあわれたにもかかわらず、多くの生産者の皆さんが再開に向けた強い意志をお持ちでした。その思いを必ずや実現させてあげたい、そのような決意をさせていただきました。