福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

新年のご挨拶

 新年明けましておめでとうございます。昨年は皆さまのお支えをいただき、おかげさまで国会にて地元を代表して思う存分仕事をさせていただきました。一年生議員の中ではおそらく一番多くメディアにも取り上げていただき、元気な若手議員としてそれなりのご注目をいただけるようになりつつあるものと感じております。
農業政策の分野では、TPP(環太平洋経済連携協定)への参加を巡って、自由貿易の推進と農業・農村の再生を両立するという観点からその問題点を明らかにし、戦略性なき前のめりの参加表明に歯止めをかけました。担い手が高齢化し産業としての自立が進んでいない農業の再生に向けて、どれだけ大胆な政策展開をできるのか待ったなしの状況です。また、お隣の韓国に比べて出遅れた自由貿易の推進にどのような方策が一番国益にかなうのか、情緒にとらわれない冷静な議論をしていく必要があります。本年も私は、与党の議員の一員として、常に我が国の将来を見据えた明確な理念に基づき、かつ現場の思いを代弁した政策議論をしてまいる所存です。
また、昨年は仕分け人として、財務省経済産業省厚生労働省関係特別会計事業仕分けを行わせていただきました。特別会計事業仕分けは単なる無駄遣いの摘発とは異なり制度的な議論となるため、メディアでは地味な取り扱いしかされませんでしたが、これまで官僚たちによって閉ざされてきたさまざまな大事な論点をあぶり出すことができたと思います。本年も私は内閣委員会にも所属し、マニフェストでもお約束している国家公務員制度の歴史的な改革に向けて精一杯汗を流してまいる所存です。
年末年始の政権運営や党内運営を巡るゴタゴタは、与党議員の一人としても見苦しい限りで、新しい政権に期待をかけていただいた皆さまの大きな失望を買っていることを誠に申し訳なく思っております。今政治が行わなければならないことは、醜い権力争いや党派争いでは決してないはずです。世界の歴史の流れが大きく変わろうとしている中で、この国の将来に向けた大きな舵取りをするリーダーシップこそ、今政治に期待されていることなのではないでしょうか。これまで何度も我が国が歴史的な国難に直面したときに示されてきたように、日本人には底力があると私は信じます。政治というものは、どこかの一人の天才的スーパーマンが何かをやってくれるものではなく、そうした国民の底力を束ねて国難に立ち向かっていく大きな力を生み出していく求心力にあるものだと考えます。日本が先の大戦の失敗にみられるような軽薄で危険な英雄待望論に陥ることのないよう、今年一年は日本の政治にとっても、私の政治人生にとっても正念場であるという気持ちで頑張ってまいる所存です。本年も引き続きご指導ご支援の程よろしくお願い申し上げます。