福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

最近の政局について

 たった1年の間に三回目の野田内閣の内閣改造がありました。
 いろいろな評価があると思いますが、戦後最大のこの国の危機という時に、論功行賞、年次順送り、「一見反対派」の起用、したたかな1年生の登用などそれなりに党内力学を考え抜いた人事なのではないでしょうか。ただし、このような人事が今この国にとって必要なのかは疑問ですが。。。拉致問題にあれだけ熱心に取り組まれた松原拉致担当相を代えたり、つい先日高萩市に特定廃棄物処分場の建設を伝えに来た横光環境副大臣を代えたり、一体何のためなんでしょうか。私がお支えをさせていただいた馬淵元国交相は、野田総理支援を公言した代わりに政調会長代理に。上には細野政調会長、細川政調会長代行、増子政調会長代行。いやしくも天皇陛下の信任を受けた大臣経験者をこのようなポストで処遇することは、これまでではありません。自民党であれば、一度大臣をやったら一生呼称は「大臣」。この政権が「大臣」というものを、そして権威や権力というものをどのよう考えているのか、こうした人事にも表れます。
 今この国に必要なのは、一刻も早く国会を開いて、特例公債法の採決を行うのみならず、領土・外交上の危機に当たって立法府としてできる限りの法制上の措置を講じておくこと。さらには今の復興に欠けている予算上の措置を埋めるための補正予算の編成。でも国会を開会することから、逃げ回っているように見られてしまっています。本当にこの国のことを思うなら、解散覚悟で国会を開くべきでは。行き詰ったら、潔く下野すべきでは。
 この間、第三極の人たちとも話す機会がありますが、先行き不透明な思いは共有しております。自民党にも、政権を取ったらどうするのかという覚悟や戦略はありません。いよいよ日本の危機が近付いているのでしょうか。解は政界再編しかないのに、なかなかそれに向けて動かすことができません。米倉経団連会長の中国をめぐる発言に見られるように、舞台回しをすべき人たちも自分たちのことしか考えていません。私自身も、半分以上は自分の選挙のことも考えなければなりません。すべてのことがもどかしい限りです。

 最後に昔の歌の一節を。

青年日本の歌≫ 
権門上に傲れども 国を憂うる誠なし 財閥富を誇れども 社稷を思う心なし
ああ人栄え国亡ぶ 盲たる民世に躍る 治乱興亡夢に似て 世は一局の碁なりけり

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