福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

新年にあたって

 新政権が誕生しての新しい年となりました。政治家は「選挙に落ちればただの人」とは言いますが、実際には「ただの人以下」。すべてを一からやり直す新年となりました。
 年末まで、議員会館や宿舎の引っ越しや、お世話になった団体、支援者の方々へ挨拶まわりをさせていただいておりますが、今後のことなどを相談しているうちについつい長居してしまい、なかなか進みません。松の内が明けた後にも、コツコツと回ってまいる所存です。この間、さまざまな方から温かいお励ましの言葉や、民主党政権運営に対するご意見をいただいております。年末年始には頂いたお手紙やメールをすべて拝読させていただき、自分なりの気持ちの整理をしている途中です。今春小学校に入学する子供を持つ身としては、現実的にはまず新しい生活を確定させなければなりません。地元の政治活動に今後全力をかけていくためにどのような基盤を作っていくのか、出家僧のようなつもりでいろいろな方に頼っていかなければなりません。
 年明けの新聞やテレビの政治報道を見ていると、霞が関や総理側近からのリーク記事が満載で、つい笑ってしまいます。それらはすべて何らかの思惑を持ってリークされているのですが、それらを何ら批判も検証もしないでダダ流しにするメディアもメディアですし、その情報を元に床屋談義が繰り広げられるこの国の社会も不幸なことです。かつて通産省に入省したときに先輩から「官僚にとって新聞は読むものではない、書くものだ」と教わったことを思い出し、「20年たっても結局日本の政治は何も変わらなかったんだな」とこの10年の苦闘の政治活動をほろ苦く振り返ってしまいました。
 いずれこのブログでも論じさせていただきますが、新政権になったとしても、今の日本を取り巻く厳しい状況は変わりません。一見、経済や外交に明るい光が見えるような報道がなされておりますが、金融緩和と国債増発に裏打ちされた公共投資の拡大の同時進行というアベノミクスには大きな副作用がありますし、外交関係もアジア外交も対米外交も一筋縄にいくような状況ではありません。そうしたときにチームとしての総理官邸や霞が関はきちんと対応できるのか、これまでの自民党政権運営と同じやり方ではある程度結果は見えています。一体誰が本質的な問題を見極め、適切な処方箋を提供していくのか、政権中枢のチーム力が試されます。前回の政権運営の失敗を踏まえて、安倍政権がどのように対応するのか注視してまいりたいと思います。
 私自身は民主党政権運営でも、これまでのような自民党政権運営でもダメだと思い、先の衆議院選挙では政界再編を訴え戦いました。政治の枠組みを変え、政治と行政の関係を再整理し、この国の統治機構を根本から変えない限り、この国の危機を切り開くためのどのような処方箋を描こうが何も実現せず、時間が浪費されるのです。今でも私が主張してきたことは正しいと確信しております。いずれ自分がこの国のために働く場を神様が与えてくださる時があるものと信じ、在野の一政治家として地域を歩き回る一年にしてまいりたいと思います。
 本年もよろしくご支援ご指導のほどお願い申し上げます。-----