福島のぶゆきアーカイブ

これまでにWebで公開したものの記録です

東日本大震災から3年

東日本大震災から3年が経ちました。下市の備前堀の橋の上でトランポリンのように跳ねる車の中から目にした目前の建物のガラスが崩れ落ちていく光景、土埃が舞う市役所の駐車場で市長以下呆然と立ち尽くしたときの不思議なほど静寂な世界、停電による寒さに耐え兼ねて暖房を入れた車の中から家族と見た美しすぎる星空、震災4日目に国会になんとか被災地の様子を伝えなきゃと大回りして半日かけてたどり着いた北千住の駅前で見たいつもと変わらないネオン、そんな記憶も少しずつ薄れてきているような気がします。

 笠間市役所の支所が移転オープンしたり、水戸の新市役所の構想が固まってきたり、弘道館の工事の足場がなくなって瓦屋根が見えてきたりするのをみたり、農村を回っていて「震災後の東電の補償がなかったら今頃やめていたよ」と昔話のように語る姿をみると、現職時代にお手伝いをさせていただいた復興事業が地元ではようやく形になってきているのを実感いたします。

 一方で、今なお進まない東北の太平洋沿岸の復興、汚染水との戦いが続いて廃炉までの気のお遠くなるような道のりを抱える原子力災害、昨年の追悼式で天皇陛下がおっしゃった「この大震災の記憶を忘れることなく,子孫に伝え,防災に対する心掛けを育み,安全な国土を目指して進んでいくことが大切と思います」というお言葉を胸に刻まなければと思います。そして、西欧近代文明を借りて築き上げてきた一時の繁栄の社会システムの儚さと、どんな自然の試練を受けようが変わることのなかった日本人の利他の心、支えあって成り立っている社会の大切さを守り続けていきたいと思います。

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