福島のぶゆきアーカイブ

これまでにWebで公開したものの記録です

台湾は「知が支配している」社会だ

〇【閣僚全員が担当分野の専門知識を有しており、十分に能力と実力を吟味された上で「大臣」のポストに就任する。そうした仕組みが、台湾ではできている】

president.jp

 ここに書いてあることは、おおむねその通りだ。私も、これまで20年以上台湾のエリートたちと接してきたが、台湾は戦前の旧制高校・帝国大学の文化が残っているのか、「知が支配している」社会だ。

 私は何度も台湾とのシンポジウムに出てきたが、台湾では現役の大臣や政治家たちが学術的なシンポジウムにしょっちゅう出ているし、テレビでは毎日のように政治討論番組をどこかの番組でやっている。

 台湾の国会議員は立法委員という名で呼ばれるが、文字通り法律を作るのが仕事であるため(日本は名目的)、弁護士上がりなどの法律の専門家が多い。一方、行政機関の中枢は、欧米や日本に留学経験があってPh.D.や修士号を持っている専門家揃いだ。

 私も末席で携わった20世紀末の橋本行革では、「知が支配しない」日本の行政機構の変革を目指してきたが、残念ながらほとんど何も変わっていない。日本も、もうそろそろ戦後日本の政官の統治機構のあり方を根本から見直す必要があるだろう。