〇おっしゃっていることは、もっともだ。
野党は、支持者に「改憲論議を進めることを止められた」と成果を誇れる。与党は、それをエサに国会を延長せずに閉会することを野党に呑ませられる。国会審議をなるべくやりたくない与党と、反対する姿勢を支援者に見せればよい野党。すべてが、国対政治の中での茶番だ。
しかし、党首は評論家ではない。憲法審査会での審議をいささかでも政治の材料としたいなら、憲法審査会が流会した後にこのようなコメントをするのはズルい。それこそ、茶番だ。
果たして党首として、自党の国対委員長に憲法審査会を開催させるよう野党内で協議するように強い指示を出したのか。たとえ他の野党が審議に応じなくても、国民民主党は審議に応じるメッセージをこれまでどこかで明確に表明してきたのか。このような結論になったときに、野党共闘の位置づけを変える覚悟があるのか。
新型コロナウイルス対策でせっかく素晴らしい対案を連発しながら、支持率が一向に上がらない根本的な原因は、こんなところにあるのではないか。どんないいことを言っても、行動がなければ、その政治は採点の対象にすらならないのだ。
同期の星、玉木代表の奮起に期待する。