〇「新聞は読むものではなく書くもの」。「毎朝の新聞の切り抜きは意味がない」と不平を言った通産省に入ったばかりの私に、上司は言った。新聞記事の多くは、どこかの役所の誰かが書かせている。それを見抜く感性を身に付けろ、と。
この共同通信のスクープ。しかも柿崎首相補佐官の出身の共同通信に。今、菅政権内で何が起ころうとしているのかの貴重な手掛かりとなるだろう。
野党はゆめゆめこれをネタに「野党合同ヒアリング」などを開いて、下っ端の官僚を怒鳴りつけてチャンスを潰してはならない。テレビカメラが回らないところにこそ、重要なネタは転がっている。必要なのは、これまで積み重ねてきた人間関係の財産だ。
これに対して、私がどういう見立てでいるのかは、あえて書きません。皆さんで考えましょう。