福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

政治家なら信念にふさわしい行動を

〇自民党にも、かつて民主党にいた議員のような政治家が出てきたようだ。

 秋本議員が自らの政治信条として「脱原発」を唱えるのは自由だ。信念を貫いて、頑張ってもらいたいと思う。しかし、政治家として唱えるのであれば、それを実現するために自らの政治家としての力をすべて注ぐのが、政治家としてのあり方だ。

 梶山経産相が会長として率い、東海第二原発の再稼働問題を抱えるいばらき自民党は、当然脱原発ではない。そこに来て自民党議員として「脱原発」について講演するということは、いばらき自民党の政治行動を変えるためか、いばらき自民党の議席を減らさせて茨城県の政治変革を起こすためでなければならない。

 後者なら私は大歓迎だが、離党する覚悟など微塵もなさそうなので、そうではないのだろう。前者とするなら、失礼ながら政治家として大して力があるとも思われない秋本議員の政治家としての行動として、「脱原発」派の主催する場で講演するのは逆効果にしかならない。今回のこの自民党県議らの行動が、それを示している。

 それでも、政治家として脱原発を信念としているなら、秋本議員はここで退いて講演会を中止にするようなことにしてはいけない。その程度のことでは、いくら格好のいいことを言っていても、さまざまな利害関係を政治力をもって解きほぐさなければならない「脱原発」など到底できないだろう。

 政権を取れれば八ッ場ダムが中止に出来ると思い込んでいた一部の当時の民主党議員と同じだ。(私は今でも八ッ場ダムは中止にできたし、そうすべきだったと考えている。)脱原発について、最近現実的な発言を繰り返してる枝野立憲民主党代表の方が、はるかに政治家として練れている。

 政治家としての大した思慮もなく、自らの主張を格好よく自分の地元じゃない地で講演したいという程度で講演を受けたのなら、政治家の役割を完全に勘違いしていると言わざるを得ない。他の職業や立場を探した方がいいだろう。せっかく政権与党の中にいるのだから、「脱原発」が信念なら、政治家にふさわしい行動をしてほしいものだ。

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