〇勝田駅で接客にあたるJR東日本の社員に、GW前にクラスターが発生していたという東京新聞のスクープ記事。JR東日本は、東京にある自社の病院で検査を受けさせて、目立つ茨城分としてカウントされないようにしたりして、GWの書き入れ時前にこの事実が明らかになるのを隠ぺいしようとした疑い、大だ。
【水戸支社広報室は本紙の取材に、複数の感染者が出ていた事実を認めた上で、公表しなかったことについて「マスクや窓口のビニールシートなど感染対策を徹底しており、保健所とも相談の上、お客さまへの影響はないと判断した」と説明した】
国鉄が民営化して30年以上が過ぎ、確かに放漫的な経営は改まってきたが、最近では独占事業の弊害が目立つようになってきた。こうした客を客とも思わない傲慢な回答を見れば、明らかだ。さらにそれは、数年前常磐線の特急を全席指定席にして実質値上げをしたことや、今年になって水戸線を一人乗務にしたことなどに現れてきた。
郵政事業などでもかつての公営事業が民営化した途端、経営者がすべてが自由になったと勘違いして、普通の民間企業以上に利益のためには不法行為も厭わないブラック企業化する例は、いくつか見られる。民営化した公的企業を監督する新たなルールが必要だろう。
このままだと、JR東日本が何かとんでもない問題を引き起こすような予感がして心配だ。