〇この人たちは、すべてがポーズの内弁慶。本気で中国の人権を改善するつもりも、中国と正面で対峙するつもりもない。いざとなったら、何の頼りにもならないだろう。
その証拠に、先の臨時国会で懸案の「新疆ウイグル等におけ深刻な人権侵害に対する非難決議案」について、各野党会派が賛成することで党内会派内をまとめたにも関わらず、与党内を通すことができなかった。
私の所属する「有志の会」でも協議したが、元外交官や元商社マンの視点から、さまざまな意見があった。まず、決議案文自体が日本語としてこなれていない。対外的に決議する場合、英語や中国語に翻訳されることを想定して文言を作らなければならないが、これでは正確に意図を翻訳できないだろう。それでも、憲法上外交権が内閣にある中で、立法府が決議をする意義を認めて、会派として賛成することを決めた。
与党の議員として、本気で何かを成し遂げるつもりなら、離党届を懐に持って、執行部と対峙すべきだ。民主党が与党の時、消費税増税やTPPに反対していた私は、そうしていた。自党の執行部と真剣に喧嘩できない政治家が、中国と対峙することはできない。
私たちは、そんな偽物の政治家を見分けなければならない。次の通常国会で、私たちの会派「有志の会」は、本物と偽物を見分けて行動しなければならないと思う。