〇産経新聞がこういう見出しを付けるということは、与党側は余裕綽々だということだ。野党寄りの新聞は、戦果発表を大々的にしていない。
国会にいる皮膚感として、政府与党はつまづいていない。あまりにも野党の攻めが不甲斐なさ過ぎて、いかにも国会を盛り上がっているように見せるために、前半にちょっとだけ野党に花を持たせてあげているだけだ。与党のお情け。
その証拠に、月曜日の総理入りテレビ入りの集中審議は、わずか3時間。もう採決に向かうプロセスの一つの地方公聴会に相当する日程が与党から提案されている。通常は、予算案の年度内成立が可能となる2月末までに予算案が衆院を通過できるかどうかが国会での与野党のせめぎあいなのだが、今年はそれより相当早く通過しそうだ。
4年ぶりに国会に戻って、モリカケ問題で紛糾していた2期目の頃と比べて、あまりにも覇気がなく静かな国会に戸惑っている。官僚時代も含めて国会の周りをウロウロして25年経つが、雰囲気が相当変わってしまった。この国は、経済とともに民主政治も危機にあるのではないか。
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波静かな中で、こんなことで止まること自体が、異例。単なる時間調整。もっと前に、野党が体を張って止めることなのだ。