〇本日の補正予算案衆議院通過を受けたコメントを、Youtubeで述べております。中身が日本の憲政史上最悪のものであることは間違いないのですが、このような予算案が堂々と衆院を通過する政治構造の酷さを述べております。ぜひ、ご覧いただくとともに、チャンネル登録をいただけますと幸いです。
政府・与党が、参院選前の国会の会期末に予算案を出してくるというのは、本来一世一代の大きな賭けです。予算案の成立させるために失うものが多すぎるからです。折しも、衆議院議長のスキャンダルが報じられ、私もこのタイミングを計って国土交通委員会を止めました。よほど野党を舐めていない限り、こんなことはできません。
しかし、昨日今日の予算委員会では何事も起こらず、金曜日の夕方の本会議も一分たりとも遅れることなく、むしろ予定より早い時間で採決が終わってしまいました。皆さんには、ここで何が問題なのか考えていただかなければなりません。この国はすでに、与野党が異なる立場から議論をしながら国の平衡を維持していくという民主政治が、崩壊している可能性があるのです。
仮にこれから野党から、衆議院議長不信任案や内閣不信任案が出されたとしても、補正予算案が成立してからやることは、すべて茶番です。選挙前の野党が、本気になって与党と戦う気になっていない証拠が、この通常国会です。最大野党が、最大「ゆ党」である。そうした状況で、参院選ではどのような選択をすべきなのか、非常に悩ましいところです。
