〇こうして歴史は、作られていく。
上記リンクの記事に、
【(第1回小泉訪朝の)内情を知るのは、官邸では小泉、福田康夫官房長官、古川貞二郎官房副長官などごく少数に限られ、安倍は小泉が記者発表をする8月31日直前まで知らされていなかった。おそらく拉致被害者家族会と距離が近かったため、情報が洩れることを懸念したのかもしれない】
と書いてある。「かもしれない」は完全に岩田氏の主観だ。
私は、同じ小泉内閣で内閣官房で構造改革特区を担当して、医療の規制改革で医師会と戦っていた。その時、安倍官房副長官や根本匠内閣府特区担当副大臣から日本医師会に情報が漏れていて、彼らの招きで日本医師会長が官邸に陳情に来たりした。私のボスの鴻池特区担当大臣は、彼らのことを「ねずみ小僧」と呼んで遠ざけていた。
当時の福田康夫官房長官は官邸内の情報管理に厳格な方だったので、いつしか両氏は構造改革特区の関係から外されることになり、古川貞二郎官房副長官(事務)ー参議院の上野公成官房副長官ー福田官房長官ー小泉首相のラインで物事が決定されるようになった。
最近も岸田翔太郎さんという総理秘書官からの情報漏洩の疑いの報道がなされているが、一寸の隙も許されない官邸の日々の業務において、各省選りすぐりのエースが集まる官邸のスタッフの中で、社会経験が乏しく、社会人としての仕事も十分にできない人は、自ずと重要な仕事から遠ざけられていくことになる。
当然、私が書くこうしたことも、批判的に検証されうるものであるが、歴史の一側面としてここに記述しておく。