〇通産省平成7年入省同期会が久しぶりに開かれました。
新卒の初々しかった私たちも入省からちょうど30年経って、髪が白くなったり、薄くなったり、お腹が出たり、見かけは変わりましたが、盃を交わせば、昔のヤンチャさが戻ってきました。
私たちの期はそれまでに比べて途中で辞めた人が多い期で、国会議員になったのは私と村上智信君(維新)の二人。ベンチャー企業で成功した人や大手コンサルティング会社の社長、地方財閥の社長など多彩な人材を生んでいます。当時の通産省は人材の宝庫だったんだな、と改めて実感いたしました。
役所に残っている人は、審議官クラスになり始めて、経産省の大黒柱となっています。大きな特徴は、大阪万博関係に5人もが出向(徴兵?)していること。私は大阪万博に正直言ってあまり関心が向かなかったのですが、同期の奮闘を見て開会式とレセプションに出ようと思いました。
ここに来られなくて残念なのは、同期でただ一人早逝した故杉浦宏美さん。TPP交渉の時、革製品関係の関税撤廃で生活製品課長として活躍する姿を見てきました。
私たちのこの30年の仕事は、日本の「失われた30年」と重なります。役所や政治の現場で経済産業政策に携わってきた私たちにとって、無念の思いを共有しています。馬鹿話をしながらも、自分たちの世代の責任として、どんな立場であってもそれぞれの場で「失われた30年を取り戻すために、残りの人生を頑張ろう」と誓い合いました。