福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

予算委員会第5分科会(厚生労働省所管分野)

〇昨日は予算委員会第5分科会(厚生労働省所管分野)において、福岡資麿厚生労働大臣との議論に臨みました。質疑の模様は、YouTubeからご覧ください。


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 まず一本目は、昨年5月にペリリュー島で集団埋葬地が発見されたことを受けての遺骨収集の加速化について。自民党の遺骨収集に関する議員連盟の役員を務めている福岡大臣はよく事情をご存じで、前向きな答弁をいただきました。ただ、大臣はいつ代わるかわかりません。大臣が代わるたびにしつこくこの問題について対応を求めてまいります。

 二本目は、歯科技工士の確保について。歯科医療には歯科技工士の存在が不可欠ですが、高齢化が進み、茨城県の歯科技工士学校には入学者がたった3人と、なり手不足が深刻となっています。その要因は、低収入。しかし、厚生労働省がこれまでこの問題に正面から向き合ってきませんでした。福岡大臣は、ここでも自民党の歯科技工士の議連に所属しているとのことで、嚙み合った議論ができました。大臣、頼みますよ。

 三本目は、出産の保険適用について。現在出産(正常分娩)は自由診療で行われていますが、出産費用の軽減という名目で保険適用が検討されています。一見お産をする方にとっていいことのように見えますが、実際に分娩の現実は多種多様。保険適用によって、分娩の標準化されてしまうことで、適切な処置が困難になる可能性もあります。自由診療の下での産科医療の収益構造も不明で、現実には利益率は2%というデータもあります。保険適用によって産科の経営が成り立たなくなり、ただでさえ貧弱な地方の産科医療が崩壊する可能性もあるのです。

 これは日本維新の会などの政治からの圧力によって始まった検討ですが、きちんとしたデータに基づいた政策立案を行わないととんでもないことになることを訴えました。質疑後、鹿沼均保険局長が私のところに来て、「先生と問題意識はまったく同じです。慎重に検討してまいりますから」とお声掛けいただきました。

 忘年会や新年会でいただいたさまざまな現場のお声は、政策立案の現場で何が起きているのかを私自身が確認し、このように国会での議論に生かされ、それが政策に反映してまいります。ぜひ今後もそのようなご意見や情報をたまわりますようお願い申し上げます。