〇企業団体献金に関して政治改革特別委員会で、有識者をお招きした参考人質疑を行いました。質疑の模様は、YouTubeの私のチャンネルからご覧ください。
参考人にお越しいただいたのは、政治学者の中北浩爾中央大学教授、細川政権の生き証人の成田憲彦駿河台大学名誉教授、おなじみ憲法学者の小林節慶應義塾大学名誉教授、同級生の俊英の政治学者の谷口将紀東京大学教授です。
参考人質疑では、見事に与党推薦者が企業団体献金を認めることを言い、野党推薦者がそれを否定する意見を陳述しました。中北参考人は、第三者機関で検討することを提案しましたが、第三者機関で検討してもまとまることはないでしょう。いや、おそらく、第三者機関と名乗る与党の息のかかった場で検討することを求めているのではないか、とも穿った見方をしてしまいます。
というのも、中北先生は昨年6/14の参議院の政治改革特別委員会の参考人審議では、「企業団体献金の禁止には条件付きで賛成」とか「企業団体献金や企業団体によるパーティー券の購入を禁止することは、一定の理由があり反対ではございません」と言っていたのにも関わらず、企業団体献金禁止反対の急先鋒に立っているのですから、戸惑ってしまいました。さすがに頭のいい谷口先生は、企業団体献金禁止反対などとは言わず、東大話法を駆使して、企業団体献金廃止に向けて段階的に進めていく必要があるとおっしゃっていました。
おそらく自民党は、参考人質疑で高名な学者から企業団体献金禁止反対のお墨付きを得て、国民民主党と公明党が間に入って妥協案を提示してまとめる筋書きをはじめから描いていたのでしょうが、そうは問屋が卸してはなりません。まずは政治家同士で、徹底議論を行ってまいります。