
〇玄葉光一郎衆議院副議長のお供で、ケニアのナイロビに来ています。昨日の朝8:15に羽田を発って、イスタンブール経由で時差+6時間で夜中の1:50着。さすがに50代の身体には応えます。アフリカというと暑いイメージがありますが、到着したら気温は16℃。表敬訪問した日本大使公邸では暖炉に薪がくべられていました。これからは、避暑にはぜひナイロビに。

荷物の紐を解いた後、午後に小児科医の公文和子先生がやっているケニア人の重度障がい児を受け入れ施設の「シロアムの園」に。今年3月にNHKドキュメンタリーの「プロフェッショナル~仕事の流儀」で放送されましたので、ご覧になった方もいらっしゃるのではないかと思います。国の障がい者支援制度がまだほとんどないケニアの地で、一人の日本人女性が一から障がい児支援事業を立ち上げるという想像を絶する話です。

シロアムとは、イエスが弟子たちに「この人が生まれつき目が見えないのは、だれが罪を犯したからですか。本人ですか。それとも両親ですか」と問い、「本人が罪を犯したからでも、両親が罪を犯したからでもない。神のわざが、この人に現れるためである」と答えたところにある池の名前です。このことからわかるように、公文先生はキリスト精神を基に多くの方からの寄付を集めながら、苦労してこの施設を運営しています。同じキリスト精神から、50年前に全国に先駆けて茨城に重度障がい児支援施設を作った岩上二郎知事を思い起こさせます。
先日そのあすなろの郷の新しい建物の竣工に立ち会いましたが、公文先生はすでに2022年にあすなろの郷と同じような先進的な施設をお金を集めて、日本政府の支援も得て、自力で立ち上げています。男尊女卑の風潮の残るケニアでは、障がい児が生まれると夫は逃げてしまう場合が多いと言います。現に施設に入所する子どもの半数以上はシングルマザー。お母さんも逃げておばあさんが面倒を見ている子どももいるといいます。そんなお母さんやお父さんを巻き込み、仕事を生み出したりしながら親自身に生きる誇りを取り戻させようとしているのが、何よりも素晴らしいと思いました。いつの日か公文先生の事業が先駆けとなって、ケニアの地でしっかりとした障がい者福祉制度がケニア政府によって作られることを期待し、応援したいと思います。

今回の玄葉副議長の訪問先は、ケニア、タンザニア、キプロスです。つい先日TICADが開かれ日本が主体となったアフリカ支援について議論がなされましたが、中国がカネの力に任せてアフリカ等で存在感を増す中、経済力が相対的に低下しODAなどの途上国支援も先細る中で、今後の大きな成長が見込まれるアフリカ等で日本の存在感を見せる必要があります。現に、中国はアフリカ東海岸最大の拠点港があるケニアのモンバサとナイロビを結ぶ高速鉄道を建設し、自然豊かな国立公園を巨大人工物が貫いていました。今回行く国々は、衆議院の議長・副議長がこれまで行ったことのない国。私たちのミッションは、そうした国々の議会の要人との交流を深めることです。ナイロビ市内では警察の先導車を付けていただくなど、ケニア政府からも丁重な対応をいただいております。

今回の訪問にはもう一つのミッションがあるのですが、それはまたいつの日にか。この足で現地の大地を踏みしめ、土地の匂いをかぎ、人とふれあって、私なりの政治家としての肥やしにすることができればと思っております。