福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

イスラエル2日目

〇イスラエル2日目。本日は議会や政府関係者との面談、意見交換を積み重ねました。

 まずはクネセト(国会)を訪問。本会議場には、遺体が帰還していない最後の捕虜の方の写真が大きく掲げられていました。最初に面会したメラヴ・ベン=アリ議員は、イスラエル・日本友好議員連盟の共同会長で、中道左派の最大野党のリーダー。3月末までに解散に追い込んでネタニヤフ政権からの政権交代を成し遂げたい、と意気込んでいた。しかし、二国家解決の可能性を問うと、「イスラエル国民は右派、中道、左派ともに、2年前の10月7日の出来事へのトラウマがあり、テロリストへの報酬を与えるような二国家解決を認めるのは現時点では難しい」との答え。政権交代で何を目指すのかと問うと、「今の政権は極右政党が入っているので、パレスチナ問題の解決は無理」とは言うものの、具体的な解決のあり方についてはセンシティブな問題であるため、選挙前に答えることは難しいようでした。

 次にアミール・オハナ議長を訪問。オハナ議長も、かつてイスラエル・日本友好議員連盟の共同議長を務めた与党中道右派のリクードの議員。昨年の8月には日本を訪問しています。「アラブ諸国との和平への決意は変わらない」としながらも、ガザ地区のハンユニスの幼稚園にあったパレスチナの地図にイスラエルの存在がないことを示して、「暴力の連鎖を止めるためには、ガザの教育システムを変えることが必要」として、「いくら日本が復興のために協力する意思があっても、まずパレスチナ人の考えが変わらなければ復興はない」と取り付く島もない答え。この間、いろいろなイスラエルの関係者から、教育でパレスチナ人の考えを変えるという解決策を聞きましたが、私にはそんなことができるとは思えません。

 外務省では、2023年10月7日の出来事をまとめた20分間のビデオを見せられました。その多くはすでにソーシャルメディアで流れているものでしたが、それを見たことのない日本の議員は大いに衝撃を受けていました。一方、ガザ地区での悲惨な出来事も、それ以上の動画が流れているのも事実。なぜハマスの戦闘員があのような残虐行為をするのか、そこに正当性はなくとも、思いを馳せることも必要でしょう。その後は、別のグループでイスラエルを訪問している小野寺自民党政調会長らと合流して、ヘルツォグ大統領、ネタニヤフ首相を表敬訪問。

 この訪問を通じての私なりの思いはまた後日記しますが、成熟した民主主義国でもあるイスラエルで、10月7日のトラウマがあまりにも大きくて民主政治の下で有効なパレスチナ問題の解決策が見いだせていないことに大きな絶望を感じました。イスラエル人は政治好きで、政策論争好きだと言います。だからこそ私は、イスラエルは民主主義国だからこそ、知性を持った民意によってアラブ社会との共存の道を見出し、賢明な選択をしてほしいと期待するのですが、今は濃い霧に包まれたような状況です。

 日が暮れかかる中、パレスチナのルーツでもある「嘆きの壁」に頭を付けて思いを巡らせましたが、明るい光は見出せません。夕食時、なぜか数年ぶりに鼻血が出てきました。