〇有朋自遠方来 不亦楽乎。2年前の政治改革特別委員会の欧州視察で意気投合した、英国のマーク・ローガン元下院議員が短期間日本に立ち寄るというので、二人で食事をしながら懇談してきました。

マークは、北アイルランド出身のプロテスタント。オックスフォード大学などを卒業して北京大学に留学し、英国上海総領事館などで勤務した元外交官。2017年の選挙で故郷北アイルランドで保守党候補して立候補するも、北アイルランドは歴史的経緯でカトリック系・プロテスタント系地域政党が鎬を削っており、わずか1,000票余り(それでも北アイルランドンの保守党候補では最多得票だったとのこと)で落選。2019年の総選挙でマンチェスターの小選挙で初当選。しかし、その後第三極のファラージ党首率いるリフォームUKが伸張する中で、英国保守党が本来のイギリス伝統の保守政治から離れる中で離党して労働党に移籍した、硬骨漢。今は、私と同じ浪人の身です。
マーク曰く、「自分は英国の文化や伝統を重んじる保守の立場だが、経済政策では市場を重んじるリベラル。今の英国でこのポジションの政党はない」とのこと。私も、ほぼ同じポジション。最近はなぜか日本の参政党を研究していて、「英国のリフォームUKも参政党も、なぜ国民の共感を受けるのかはわかるが、ポピュリズムに過ぎず知性がない」と。最近来日して講演を聞いた、パトリック・デニーンの本を読むことを勧めました。
こうした政治状況で、次の総選挙には出馬する気にはならないが、自分が若い頃に比べて世界の未来は暗いので、新しい政治理念を模索しながら再挑戦したいと言う。これまた、私の今の考えとほぼ同じ。マークが知っている日本の政治家や官僚は、全員私の知己。不思議なご縁です。その他中東情勢やそれぞれの国の現下の政治状況について意見交換をしながら、なぜか下妻市長の件も知っていて背景を聞かれたりして、あっという間に2時間の時間が経ちました。
中国に留学していたマークは中国語が達者で、漢字を中国語で読むことができる稀有な英国人ですので、日本の書籍や記事は漢字を読んで大体の意味を知ることができます。最近高市首相の英語能力がネットなどで話題になっていますが、官僚時代留学に行かせてもらえなかった私も英語力は拙く、普通の日常の会話はできますが、難しい議論になると翻訳アプリの助けも借りなければなりません。でも、外国人同士、言葉はあくまでツールに過ぎません。最近の翻訳アプリはかなりちゃんとしていますから、助けを借りれば十分にコミュニケーションはできます。英語コンプレックスのある日本人は首相の英語能力を云々しがちですが、大して意味があるとは思いませんし、高市首相も変に格好つける必要はないのではないでしょうか。

マークは次はクリスマスの頃に来日する予定とのことなので、再開して私の地元や福島県の被災地を案内することを約束して、別れました。皆さん方の税金を使わせていただいていただいたご縁は、このような人間関係を深めることで、必ずお国のために生かしてまいります。