〇ここ数年コメの値段が乱高下して、生産現場はそれに振り回されています。私は、水田農業政策の根本に誤りがあると考え、約10年前から国会で「水田農業の危機」を訴えてまいりました。
自称「経済の専門家」のコメンテーターたちは、今の農業・農村の現場を見ておらず、農業経済学の知見もほとんどありません。
- 米作りをやっているのは小規模な兼業農家ばっかり
- 大規模化すればコメの値段は安くなる
- 値段は市場に任せればいい
- 農協が諸悪の根源だ
- 足らないものは輸入すればいい
よく言われるこれらのことは、本当なのでしょうか。それが正解なのでしょうか。農業や農産品の特質、穀物という国際的な戦略物資であることを踏まえない、乱暴な議論が多すぎます。
私が1月に訪れたイスラエルは、自給率が100%に近いということ。水のない砂漠地帯で、海水を淡水化してその水を3回使って灌漑しており、青々とした畑が広がっていました。企業的な農業ではなく、キブツという共同体で兵役を終えた若者たちが農業に従事しています。これにはいろいろな理由があるのでしょう。しかしどこの国でも、安全保障の大前提として国の独立を保つために、可能な限り自国で食料を賄えるように努力しております。
本当は1時間でも話したいのですが、今回は10分ちょっとでその一端をYouTubeでお話ししております。ぜひご覧ください。