〇令和8年8月8日。多くの皆さんに誕生祝いのメッセージをたまわりありがとうございました。私の子どもの頃、誕生日を祝うことはしなかったので大した感慨はありませんが、「もう56歳になってしまったか。また冥土が近づいたな」と思いながら、妻と二人で近所で買ってきてくれたケーキを食べました。


浪人期間中、庭の畑に出る機会が増えました。池はこれまで単なる水たまりで、この時期はヘドロとアオコに塗れていましたが、今年はホテイアオイを浮かべ、蓮を植えてみました。これらが養分をどんどん吸い上げ、4株だったホテイアオイは池を埋め尽くしまでになり、蓮の花は私の誕生日を祝うかのように花を咲かせました。お蔭で今の時期でも水は澄み、ヤゴやゲンゴロウなどの水中生物が棲むようになりましたので、10匹ほど金魚を放したら群れをなして泳ぐようになりました。社会というのも、このような多様な存在のバランスで成り立っているものなんだな、と改めて気付きました。


収穫を楽しみにしていたスイカはカラスに食いちぎられ、カボチャは不味かったのか未遂にとどまり、冬の鍋の食材に向けて下仁田ネギを植え替えました。成長が止まる夏の暑い間に植え替えてストレスを与えると、太く甘いネギに育つというのです。なんだか政治活動に似ています。

インターネットの世の中、ネットやメディアの中の言葉を追っていると息が詰まるような思いになります。AIに聞けば、なんでもわかったような気になってしまいます。でも、世の中は多種多様な存在がバランスを取って共存し合っていて、そのバランスは決して誰かによって作られたものでも、合理的に決められるものでもありません。バランスはちょっとしたことで崩れ、それを再生することは容易ではありません。生き物たちが暮らす世の中は、そのようなものなのでしょう。そこに人知を超えたものを感じざるを得ないのです。そして、政治の役割というのは、「正しいこと」を実現するためにあるのではなく、そんな不合理的な世の中のバランスをとることにあるのだと思います。
こうした、浪人中の貴重な時間を生かして、「政治とは何なのか」本質的な問いかけを自らにしてまいりたいと思います。