〇昨日のテレビ朝日「報道ステーション」での赤根智子国際刑事裁判所(ICC)所長のインタビューを見て、涙が出そうになるくらい強く支持する気持ちになった。
【ICCの源流の1つは、第2次世界大戦後のいわゆる“東京裁判”です。市民に対する攻撃は国際法に違反する犯罪だと位置付けた歴史的な裁判でした。しかし、それは勝者が敗者を裁いた裁判。“力の支配”が及んだ裁判でもありました。戦後になって作られた考え方を、戦時中に遡って適用したことへの批判は今もあります】
ICCは決して日本と関係の薄い単なる国連機関ではなく、まさに日本の歴史的経験を踏まえた、日本が積極的に関与して設立された機関であり、日本人がトップを務めるのは日本の国家の意思として意味のあることであることを忘れてはならない(文末の山上前駐豪大使のインタビュー記事も参照)。だから、赤根氏も以下のように言っている。
【様々な戦争の戦禍、あるいは人道に対する罪によって、多くの無実の子どもたち、女性や男性が苦しんできて、日本にとっての悲願でもあったんじゃないかと思います。そういう意味で日本にとってのICCは、長い間かけてようやくつかんだ1つの手段であって、それを日本として信奉して支えていかないといけない立場なんだろうと思います」】
ロシアによるウクライナ侵攻で目が覚め、法の支配を守り抜く決意を持ったという赤根氏の話を聞いて、現代のサムライであると誇らしく思った。
【日本は軍事大国でもない。平和と民主主義を掲げる国として今まで成り立ってきました。これから日本が進む道を考えるにあたり、国民の人たちにも直接影響が及びかねないことに思いをいたしてほしい。法の支配がなければ、日本人は日本国はそうした強い国に従うしかないのか。日本の独立と築いてきた誇りが保たれていくのかにも思いをいたしてほしいと思います】
これを真の「愛国心」と言わずして何を言おうか。見かけだけの強がりの、内向けで薄っぺらい自称「保守」が蔓延る中で、これぞ世界で通用する独立自尊の真の「保守」である。
高市首相も、米国トランプ大統領の赤根氏への制裁に「残念(unfortunate)」などと米国に阿っておっかなびっくり感想を言っていないで、なぜ日本がICCを支持するのか我が国の歴史と立場に立ち返って堂々と発信すべきだ。最近連発している得意のXででも。それが、日本国の内閣総理大臣たる役割だ。おそらくきちんと歴史を学んでいないから、政治家として身体の中から重みを持って発せられる言葉が出てこないのだろう。
***********
山上前駐豪大使の出色のインタビュー。これまでの彼の発言を聞いて色物外交官と勘違いしていたが、この発言は立派である。
【一部の保守系の意見には、トランプ米大統領の虎の尾を踏んだICCが悪いと言わんばかりのものがある。歴史観や国家観が感じられない議論だ。靖国の英霊も、もんどり打って嘆いているだろう。第三国からもせせら笑われる】