〇東日本大震災復興特別委員会で質疑に立ちました。質疑の模様は、YouTubeからご覧ください。
まず第一に福島第一原発からの処理水放出による風評被害等の現状について、農林水産省に確認しました。自分自身が地元でも聞いているとおり、幸い今まで大きな風評被害は生じていません。これまでの政府の真摯な対応を率直に評価いたします。その上で一番の問題は、中国の輸入禁止に伴う影響です。これまで官民一体の努力によって、ホタテ貝など中国への輸出がゼロになった分を米国やタイ、ベトナムなどアジア諸国での輸出を飛躍的に伸ばして取り返そうとしています。中国に「禁輸は意味がない」ということを示して、毅然と対応するよう求めました。
次に、4月1日から事業が始まる福島国際研究教育機構(F-REI)について、国会に初めて山崎光悦理事長にお越しいただき議論をいたしました。これまでも私は、既存の独立法人を超えた革新的な運営を行うべきことを主張し、そのカギはどれだけ内外から優秀な人材を入れられるかだと指摘してきました。
現在F-REIでは、研究者やリサーチ・アドミニストレーター(RA)の公募が行われています。博士号が必須の研究者には、年間1億円程度の研究予算が手当てされ固定給は1,050~3,539万円、博士号が基本のRAには525万円~2,445万円の固定給が支払われます。独立行政法人としては、かなり頑張ろうとしています。山崎理事長には、人材の募集状況の現状と課題をお聞きしましたが、かなり率直なご答弁をいただきました。
浜通りの復興の希望となり核となるのが、F-REIです。山崎理事長は、研究者が地域の中に溶け込んで住み、地元の高校生を研究助手にしたりして、将来は地元の若者がF-REIに戻って世界的な研究を行うようにしたいと目標を語りました。まさにつくば学園都市ができる時のようなワクワク感を持ちました。山崎理事長の目標を達成できるよう、私たちも政治の場で最大限支援してまいりたいと思います。