〇いつもの写真ですが、本日は東日本大震災復興特別委員会で質疑に立ちました。3期目の国会に戻ってから、地元に大きな影響のある福島第一原発の処理水の放出と、4月1日に新たに福島県浪江町に設立された福島国際研究教育機構(FーREI)について、議論をいたしました。
処理水について、政府はこれまで今年の春から夏に放出すると言っていますが、漁業関係者が納得していないばかりか、国民の多くが「汚染水」を放出すると誤解しているような状況です。政府の広報活動などもおざなりなのではないか、と問い質しました。答弁に立った中谷経済産業副大臣は、長々と官僚答弁を読み上げるだけで、わざわざこちらが政治家としての答弁ができるような問いをしても、その姿勢は変わりません。国会で政治家としての答弁ができないような人物では、地元の皆さんを納得させることなどできないでしょう。副大臣は、名誉職でも飾りでもありません。
F-REIについては、私のこれまでの議論も少しは影響してか、理事にNECのCTOを務めた江村さんや東北大学総長補佐を務めた大和田先生が入り、国際アドバイザーには世界的な著名な科学者が入るなど、政府なりの努力が見受けられます。組織の形だけでなく、実際に機能するものとするための提案を渡辺博道復興大臣にいたしました。今後も見守ってまいります。
委員会は、一時与党の議員が大量に離席していて定足数を割り、止まる時間がありました。私が出席している委員会では、国土交通委員会に続いて2度目です。被災地の復興という大事な問題を一体何だと思っているのか、政治家としての見識を疑わざるを得ません。また、ある法案の審議後には省の幹部の方がお忍びでお見えになって、私が厳しく追及した論点の方が正しいとおっしゃってきました。政治主導の下、非科学的な無理難題が押し通されてしまっているのではないでしょうか。日本の国会や国会議員は相当「ヤバい」と皆さん認識した方がよいでしょう。だからこそ、「党より人物」なのです。