本日、天皇皇后両陛下、秋篠宮殿下妃殿下をお迎えして、国会開設120周年記念式典が開催されました。雲ひとつない青空の下、白くきれいになった議事堂の前で陛下御一行をお迎えし、参議院本会議場で君が代が演奏される中で式典は開催されました。国会開設120年目の現在の我が国を取り巻く困難な状況や、議会制民主主義の危機ともいうべき政治不信が頭の中をめぐって、体の奥から何か熱いものがこみ上げてきました。参議院本会議場は空席も多く、式典の途中に携帯の着信音が鳴り響くなど、政治の乱れや緊張感のなさという今の日本の政治状況を象徴しているような式典であったのは残念でなりません。最近は一人の政治家の力の無力さを感じることが多く、寝付きの悪い日が続きます。
今日はもう一つ、日韓議連総会が開催され、今世界の中で最も元気な国の一つの韓国から大勢の国会議員が訪れました。晩餐会では、李明博政権の経済政策のブレーンの一人と同じテーブルになり、FTAやTPPに関する意見交換を行いました。韓国の政界ではFTAは熱心に推進していても、TPPはほとんど話題にならないとのこと。私が「日本では、日本がTPPに参加しないと日韓FTAも進まないと言われているが、どう考えるか?」と聞いてみたところ。「そんなことはあり得ない」と一笑に付されました。「米国の影響が強いTPPによってアジアの経済連携に混乱が生じなければよいが」と議論してみたところ、「あなたとまったく同じ考えだ。今後もっと情報交換していきましょう」と意気投合いたしました。日本の官庁情報やそれに洗脳されたメディア情報だけではわからないところが多くある、といつもながら実感いたしました。
臨時国会も大詰め。自分の出来る限りのことをしてまいりたいと思います。