福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

反基地感情と戦後レジームからの脱却

〇「日本政府は国民の反基地感情が高まりかねないと懸念している」と、主語が誰なのか、何が言いたいのかよくわからない記事だ。コロナの広がりが、反基地感情に繋がっても仕方ない。

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 そもそも、日米地位協定第9条(米軍人、軍属及びその家族の出入国)に関連する平成8年の日米合同委員会合意で、日本は自ら米国軍人・軍属・家族への検疫の権限を放棄している。サンフランシスコ平和条約から70年も経っても、日本は未だ半独立国なのだ。

 私たち国民が駆り立てるべきことは、反基地感情などではなく、戦後70年以上半独立国の立場にいることに安閑としている自らを恥じることだ。そして、自ら主権を放棄し、半独立国でいることで権力を維持している政治体制こそが「戦後レジーム」であり、それを乗り越える意志を持つことだ。

 私は、新年号の『維新と興亜』のインタビュー記事「「日本とは何か」を問い直せ」で次のように語っている。

【1950年代に発表されたSF小説『家畜人ヤプー』の中で、日本人は人間ではなく、白人の家畜として登場します。ヤプーは首輪を外しても逃げて行きません。ご主人様に喜んでしっぽを振りますが、最後は殺されて食べられてしまうのです。日本人は、未だに「ヤプー」の精神構造から抜け出せていないのではないでしょうか。精神構造は家畜人のままなのです。私は、対米自立できない理由をアメリカのせいにするのではなく、日本人の精神構造の問題に求めるべきだと思っています】

 政治の刷新とは、日本人自らが戦後レジームから脱却する意志を持って政治の選択を行い、日本が真の独立を果たすことだ。