福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

適菜収の『国賊論』

〇長期の休校の中、読書に目覚めつつある息子に読ませる本を探していたら、30年以上前に買った三島由紀夫のテープが出てきた。早稲田大学での学生との討論。

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 息子はテープを見て、「これって、どうやって再生させるの?」。ネットとDVDの世代には、わからないらしい。嗚呼、昭和は遠くなりにけり。

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 私は、適菜収の『国賊論』を読んだ。三島についても、

【安倍の憲法観と三島の憲法観は真逆。三島が生きていたら、安倍の改憲は全否定していたはず。三島が警戒したのは右と左から発生する全体主義だった。それとアメリカ隷属化を確定させる改憲。三島は戦後憲法の欺瞞を批判したが、安倍改憲案は九条改憲を含めて、欺瞞の上に欺瞞を重ねて、憲法を空洞化するもの。】

などと書かれていて、私もまったく同感。

 私は、森友学園の籠池氏に最初に会った時に、適菜収の『安倍でもわかる保守思想入門』を贈った。籠池氏が拘置所に入っているときにも、適菜収の本を差し入れた。これらを読んで「自分や安倍総理の「保守」が偽物だとわかった」と後に語っていた。

【短いスパンでしか歴史を見ていない人は、「安倍が日本を悪くした」と言うが、平成元年にすでに火種が仕込まれており、その流れに沿って小沢一郎が『日本改造計画』(1993年)を書いたり、小泉劇場や民主党政治が出てきた。安倍は最後の総仕上げとして、すでに傾いていた日本を、地獄に突き落としたのだ。戦後レジームからの脱却を謳いながら戦後レジームを確定させ、トランプやプーチンのケツをひたすら舐め、戦後の腐敗を集約し、国家の根幹に火を放った。】

 表現は汚いが、的を射ている。ポストコロナ禍後のポスト安倍政権を考えなければならないし、私はそれに向けて行動していく。

 

国賊論

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