〇高校受験を終えた息子の慰労に、水戸でただ一つのロシア料理店「キエフ」に。ソ連時代にロシア料理店としてオープンをしたため、今はウクライナのキエフという名前なのは歴史の皮肉でしょうか。出てきたワインは、旧ソ連のジョージアのワイン。
息子には、ロシアとウクライナとベラルーシの民族的、宗教的、言語的な関係について説明しました。プーチンにとって、ウクライナは日本の沖縄のようなものだと。ウクライナの隣国は、同じスラブ語系言語ながらカトリック国のポーランド、ローマ帝国と関係するルーマニア、その隣のスラブ系のモルドバ。ハンガリーは、日本語と似た系統の言語を話し、ジョージアもスラブ語系と異なる言語体系。
この地域の歴史を語ろうとすると、あまりにも複雑すぎます。先日衆議院予算委員会で有志の会の同僚の吉良議員が岸田首相に、「ロシアには固有の領土と言う概念はない」と言っていたのを思い出しました。私が高校に入った時、亡母は「文部省検定の教科書は買うな。自分で本読んで勉強しなさい」と私に言いました。
息子はボソッと、「日本は島国だったからよかったんだね」と口にしました。息子には、私の若い時代とは違う複雑な時代を生き抜くために、学校の勉強にとらわれないちゃんとした教養を身に着けてもらいたいともいます。
