福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

天皇陛下御在位20年

木曜日、金曜日と天皇陛下御在位20年を記念する行事に出席してまいりました、木曜日は皇居二重橋前において「天皇陛下御即位20年をお祝いする国民祭典」に衆議院議員として出席してまいりました。当日は、地元の下妻からも、お囃子保存会の大勢の人たちが遠路お祝いに駆けつけてくれました。

日が暮れ、北風が強く吹き、体の芯まで冷えるような中、陸海空自衛隊合同音楽隊の力強い演奏や寒さを吹き飛ばすような鬼太鼓座の勇壮な太鼓は、奉祝の気分を盛り上げさせます。ところが、皇室との縁も、一流かどうかも微妙な芸能人やスポーツ選手が壇上に次々と上がったり、よさこいのような踊りが始まると、「一体このお祭りは,,,」という思いになって寒さがますます身にしみてきます。その後、いよいよ天皇陛下が寒風吹きすさぶ中二重橋にお出ましになりましたが、そこでEXILEが歌った歌もちょっと微妙です。「陛下はお喜びになっているんだろうか」と思っていたら、陛下から「天候を案じていましたが、雨催(もよ)いで、皆さんも濡れて寒いのではないかと心配しています・・・本当に楽しいひと時でした。どうもありがとう」とお言葉がありました。その瞬間すべての寒さも、政治の世界のさまざまな煩わしいことも忘れて、なんとも清々しい気持ちになりました。これも、天皇という超越した存在のなせるわざでしょうか。

翌日はモーニングを着て、はじめて宮中でのお茶会に参内いたしました。度胸のある新人議員は陛下に自分から声をかける者もおりましたが、私には畏れ多くてそんなことはできません。数メートル離れたところで、一人ひとりと真摯に向き合ってお話になる陛下のお姿をじっと拝見しておりました。

私のような者がこのような場にいられるのはすべて、私を支えていただき地域の代表としてお送りいただいた地元の皆様のおかげであり、また私の出席はそのような皆様の代理としてであります。天皇についてとやかく言う人はおりますが、日本国中で究極の無私の存在が天皇陛下であることは何人たりとも否定できないでしょう。政治家にとって、天皇陛下の存在こそが無私の精神、究極の公を確認させ、権力の暴走を戒めるものなのではないか、それこそが日本とう国が長い民族の歴史を紡ぎ続けることができた根本なのではないか、と感じさせていただいた二日間でした。