〇今日の菅首相の内閣記者会のインタビューでの日本学術会議に関する説明は、突っ込みどころ満載だ。論理的に追及すれば、予算委員会は持たないだろう。自ら制定した法律の運用状況の適否を政府に問いただすのは、立法府の本務だ。
ただし、野党が「学問の自由」のような抽象的な憲法論を振りかざしたり、日本学術会議のあり方などの政策論で臨めば、逃げられるだけだろう。どれだけ立法府らしい、日本学術会議法に基づいた緻密な法律議論ができるかが、勝負の分かれ目だ。
緻密な法律論ができないパフォーマンス型の議員や、マニアックに重箱の隅を突っつく法律論しかできない頭でっかちの議員では、期待外れに終わってしまう。