〇今国会で衆参を通じてはじめて、国会(国土交通委員会)を止めてしまいました。きょう採決される予定だった建築物省エネ法案は、私の質疑に対する政府の答弁が滅茶苦茶で、審議は止まり、結局今日の採決は流れてしまいました。
私が指摘した点は、建築物の販売事業者等はエネルギー消費性能を表示するよう「努めなければならない」、という努力規定が法案にあることについてです。午前中の立憲民主党の藤岡隆雄議員の質疑に対して「一切表示を行わない場合にも罰則がかかる」と淡野住宅局長が答弁したので、努力規定に罰則がかかるのはおかしいと指摘しました。
住宅局長は、「表示をするかしないかは自主的だけど表示をしない場合には罰則をかけられる」とヘンテコな答弁を繰り返しました。罰則がかかるようなことは、日本語では「自主的」と言いません。立法府として、法律の条文があいまいなままに一方的に国民に罰則がかけられるようなことがあってはならないのです。
私は、条文を修正して表示を努力規定ではなく義務規定にするか、午前中の藤岡議員の答弁を取り下げるか二者択一しかないと、斉藤国土交通大臣に迫りましたが、結局議場では政府は対応することができなくて、今日は散会となりました。審議の模様は、YouTubeでご覧ください。
法律を作ることこそ、立法府たる国会議員の役割。とりわけ国民の権利義務に関することは、まさに代議士として国民の皆さんに代わって緻密な真剣な議論を行ってまいります。今後の議論にぜひご注目ください。