福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)保健局長からの報告

〇昨日、予算委員会での質疑の後は、すぐに超党派・人間の安全保障外交の推進を考える議員有志の勉強会で、急遽来日された清田明宏国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)保健局長からの報告を聞く。

 日本は国連加盟以前からUNRWAに資金を拠出し、日本人もこれまで多く幹部に就いて来た。しかし、最近、イスラエルのUNRWA職員がイスラエルへの襲撃に加わっていたと主張したことによって米国等が資金の拠出を停止し、日本もこれに歩みを合わせた。

 清田局長から、ガザ地区における悲惨な状況が報告された。おそらく人類史上最悪レベルのジェノサイドだ。参加議員から、「資金が止まって、あとどのくらい持ちこたえられるか」と問われて、「もうすでにその段階は終わっている。支援物資は途中で略奪に遭うのが常でそれを計算して送るが、これまでは略奪された物資はどこかに運ばれていたが、今は略奪したそばから食べ物を貪るように食べている。食べるものも、トイレも、シャワーも、医療も何もない」と話があった。

 私からは、日本の資金停止についてかなり控えめに遠慮気味にお話しするので、もっと率直に話すように促したところ、「パレスチナの人は本当に親日で、日本を頼りにしている。医療や食糧支援といった現地でUNRWAしかできない仕事を止めさせないようにしてほしい」と悲痛な訴えをされた。

 その場にいた石破先生、中谷先生をはじめ超党派のメンバーは、即時停戦を国会で決議することやUNRWAへの支援の必要性を共有したが、政権は何に忖度しているのか米国等と歩調を合わせていて、党内で方向性を合わせるのが難しいらしい。野党第一党も外相経験者を中心に、幹部がこの問題では政権と歩を一にしているという。

 なんとか超党派の議員の中で、パレスチナの悲惨な状況に日本らしい貢献ができるよう働きかけてまいりたい。