福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

国民は政権交代を望んでいるが、今の野党には望んでいない

〇この世論調査には、今後の政局を占う上でいろいろと示唆に富む。

news.ntv.co.jp

 他メディアより自民党や政権支持率が高めに出る読売新聞の調査でも、岸田内閣の支持率は25%と地を這う水準になっている。自民党の支持率も23%と政権交代前夜の水準だ。一方野党の支持率は立憲民主党は多少上がっているとはいえ消費税率を超えることはなく8%、日本維新の会も5%。支持政党なしが過半数を超える51%になっている。これは、私の日常活動での皮膚感と一緒だ。

 この国会での野党の国会での対応は、「評価する」が27%に対して「評価しない」は61%。結果として、野党に「期待できる」は岸田政権の支持率よりさらに低い13%にすぎず、「期待できない」は78%にも及ぶ。今の野党のいずれにも、国民は間違えても政権は託さない。この事実を既存の野党は、相当深刻に受け止めなければならない。

 しかし、だからと言って国民は自民党政権、岸田政権でいいと言っているわけでは決してない。「野党は、与党に対抗するために、候補者をできるだけ一本化する方がよいと思うか」を聞くと、「思う」が61%で「思わない」が25%。先の調査項目と矛盾するようにも思えるが、これは決しておかしなことではない。

 つまり、国民は政権交代を望んでいるが、今の野党には望んでいない。なぜなら国会対応を見ても、政権を取る覚悟を見ても本気さを伺えるものはないからだ。「候補者を一本化すべし」というのは、単なる選挙区調整の野合を望む声ではないだろう。小さく、バラバラに分かれている既存野党が、国民のためにそれぞれ一度解党して新しい選択肢を作るくらいの、自己犠牲を求めているのだ。そこに、国民は野党政治家が本気になって国民のための政治を行うとしているのか見極めようとしていている。

 そうした意味では、数十年に一度の日本の政治史に残りうる大政局を起こせるかどうかは、私たち野党議員一人一人の行動にかかっている。自民党は、今日二階氏が次期衆院選の不出馬を表明したように、次から次へと権力を維持するために必死になってカードを切って来るだろう。野党が、岸田政権や自民党の支持率の低さに「次の選挙は負けることはない」と安住していれば、次の衆院選の結果は明らかだ。まあ、現職の野党議員は「自分の犠牲が守れればいいや」程度にしかかんがえていないのかもしれないが。

 志ある野党議員が、ここで所属政党の枠組みにこだわらず行動しようとしなければ、国民にとっての背信であり、日本の将来にとっても大きな禍根を残すことになるだろう。私は、いつでも行動する覚悟だ。