〇本日は、厚生労働委員会と農林水産委員会にダブルヘッダーで質疑に立ちました。質疑の模様は、YouTubeからご覧ください。
厚生労働委員会では、ギャンブル依存症について議論いたしました。傍聴席には、地元茨城県のギャンブル依存症家族の会の皆さんと、同級生の親子にいらしていただきました。私の国会審議は、国会見学を兼ねていつでも傍聴できますので、お気軽に事務所までお問い合わせください。
ギャンブル依存症は、個人のだらしない性格などのせいにされがちですが、WHOも定める精神疾患としての病気です。コロナ禍で家に引きこもっているうちにオンラインでのカジノやスポーツベティング(共に違法)にはまる人が増えていますが、まだまだこのことが知られていないため、誰にどのように相談したらいいのかわからない家族の方が多くいらっしゃます。このことを普及啓発するとともに、治療体制の充実整備を武見厚労相や内閣官房、警察庁、文部科学省、厚生労働省に求めました。
農林水産委員会では、食料・農業・農村基本法改正法案について。この法律の前身となる農業基本法の制定時には、当時の池田勇人首相が全国運動の最初の訪問地に選んだのが水戸です。演説では、
【私は小学校のとき水戸藩主斉昭公のあの農人形の話を聴き、今いろいろ思い出したのでございます・・・水戸学は、単に国体論とかあるいは武士道の勉強ばかりではございません。この斉昭公の気持ちが大日本史の編纂をいたさしめ、またこの気持ちが荒廃する農村を復興させたのでございます・・・農人形を考えて、農政問題はまず第一に水戸においてやるべきだ、ということを私は考えたのであります】
と語っています。
この農人形は、私の議員会館の部屋にも鎮座しております。戦前に農林省の事務次官を務め、戦後はJAの全国組織のトップを務めた荷見安という方も、私の地元水戸市千波出身です。今日は、希望してこの法案審議に先達の農業復興にかける思いを偲びながら、万感の思いを込めて臨んだのです。
池田首相は、「だれかが農業問題を解決しなければ日本民族は伸びていかない」、「農業基本法は、日本の新しい国造りをするもの」と訴えました。残念ながら、今回の法改正には、このような日本の農業に対する危機感やその再興への熱を感じることができません。私の農政に賭ける思いを坂本大臣にぶつけさせていただきました。
私の国会での活動は、すべて故郷と共にあります。