福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

政治改革特別委員会、午前と午後のダブルヘッダー

〇政治改革特別委員会で、午前中の自民党再修正案の審議、午後の岸田首相への質疑と、2回質疑に立ちました。質疑の模様は、YouTubeからご覧ください。その後、政治改革関連法案の採決が行われましたが、この法案への評価については明日コメントいたします。

 質疑に先立って、昨日提出された自民党再修正案が維新案を受け入れて作られているため、立法の意図などは維新に聞かなければならないのですが、維新案自体を取り下げたため答弁者にならなくなってしまいました。決して答弁を逃げたわけではないと信じたいですが、本来立法の意図について堂々と答弁に立つべきでしょう。その自民党再修正案自体にも、私が立法技術上の間違いを発見し、提出後に訂正するという不始末。こんな出鱈目な法案提出は、明治維新以降日本ではなかったでしょう。ここにも、日本が確実に途上国になっている兆候があります。


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 午前中の再修正案の審議では、なお残る「政策活動費の穴」について指摘しました。自民党再修正案でも、相変わらず渡し切りで党幹部等に党の資金を出せる仕組みとなっています。この仕組みを残したままだと、結果的にすべてが領収書のある政治資金にならない可能性があります。すなわち、党幹部等に領収書のない「裏金」を作る温床となり、これを雑所得として申告しなければ脱税になる可能性もあります。

 この再修正案では、むしろ新たに政策活動費を法定化したことによって、これをおおぴらに認めることになっているのではないかと考えます。こうした論点は、精緻な法律の議論をしなければ導かれません。自民党答弁者は内規などでそうならないように定めると言いますが、自民党の内規と法律の規定はまったく別物です。自民党案と維新案を継ぎ足した結果、木に竹を継いだような、より悪い案になってしまっている、と指摘しました。


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 午後の岸田首相への質疑では、政治家だけで議論してもお手盛りになるだけなので、国会に設置する第三者委員会で政治資金制度の提言までする必要性を訴えましたが、上の空のような答弁でした。その前段で、自民党が詳細な領収書の必要ない政策活動費の必要性を「党勢拡大のため」と答弁するので、どの党も党勢拡大を目指して活動しているのに、なぜ自民党だけ領収書が出せないようなやり方で党勢拡大をやってるのか。支援者への飲ませ食わせや、地方議員への裏金配布をやるためか、とちょっと意地悪な質問もいたしました。

 令和の政治改革の議論が、このような情けない矮小化した議論になって残念です。根本的な政治の変革が必要なときが来たのではないでしょうか。