福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

政治改革関連法案、反対討論

〇今日の本会議で、政治改革関連法案が採決され、自民党案が公明党、日本維新の会の賛成を得て可決した。最後は公明党議員が立憲民主党を揶揄する討論に、与党が沸き野党がヤジで応酬する醜悪な終わり方。まさに目糞鼻糞を笑うだ。隣の席の古川元久議員と、「世が世なら、こうした政党政治の腐敗の時にはテロが起きるよね」と話した。

 私は、昨日の委員会で下記のとおり反対討論を行った。一言でいえば、与野党ともにあまりにも熱のない議論であった。私は、今本質的な政治改革を行わなければ日本はアジアの二流国となることが確定るするとの危機感をもって議論に臨んだが、自民党は「再発防止策」を策定すると言って問題を矮小化し、立憲民主党はやるつもりもない政治資金パーティー全面禁止法案を提出するなど単なる国会対策ゲームを行っているだけ、公明党と日本維新の会は政権との距離を競うゲームを行っているかのようだった。そこには、政治改革の理念は見当たらない。

 先週の月曜日の総理入りの予算員会がセットされたとき、すでに法案の円満採決に向けた出口は見えており、したがって委員会で議事録に残る形での議論はほとんど行われずに、インフォーマルな理事懇談会での与野党折衝が繰り返された。最後は日本維新の会を取り込みたい政権の思惑を反映して、バタバタと条文修正がなされたが、法律の条文を読めない国会議員たちのやりとりでは、穴だらけ、間違いだらけの修正法案が提出されることとなった。これだけ法案が軽んじられるようになった日本の国会は、近代化以前の途上国の姿そのものだった。

 この国の政治は、堕ちるところまで堕ちたと思った方がいい。それは、政治家の責任だけではないだろう。このような堕落をした政治を許容しているみんなの問題でもある。民主政治である以上、だれかスーパーマンが現れて変えてくれるわけではない。結局国民の皆さんと共に、この国の政治の根本から変えなければならない。とてつもない力が必要なことだが、立ち向かうしかない。

 

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 有志の会の福島のぶゆきです。私は、立憲民主党・国民民主党・有志の会提出衆法第14号及び立憲民主党提出衆法第48号に賛成、自民党提出衆法第13号及びその修正案、並びに日本維新の会提出衆法第16号に反対の立場から討論を行います。

 私たち有志の会は、政党要件を満たす時でも政党助成金はいただかず、企業団体献金は政治資金規正法上受け取れず活動してきました。それは、特定の組織や団体ではなく、一人一人の有権者と向き合い、党よりまず人物をご覧になっていただき、素の政治家としての評価を受けることこそが、政治の原点であると考えるからです。代議制民主政治の下では、私たちは現在、過去そして未来の国民の代理人にすぎず、あくまで主権者は国民であることはいうまでもないことなのです。

 こうした観点から、この度の政治資金規正法改正法案の議論をみるにつけ、情けなくも政治の劣化極まれりと感ぜざるを得ません。私は、この間何度も、政治改革は単に政治資金規正法をどう変えるかという小手先の矮小化した議論ではなく、自民党を中心とする今の政治システム全体こそが戦後日本の限界であり、閉塞感の最大の要因であるということを訴えてきました。日本がアジアの二流国にまで転落せんとするとき、私たち国会議員がどのような役割りを果たすべきであり、「平成の政治改革」で積み残した政治資金に関するルールをどのように見直していくのか、骨太な「令和の政治改革」の本質的議論がほとんどなされなかったことは残念でなりません。企業団体献金とはいったい何なのか、政策活動費が自民党と日本維新の会にとってなぜ必要なのか、繰り返される聞くも情けない答弁は、永遠に国会の歴史の恥として残ることでしょう。

 委員会では、会期末を控えた日程の都合ばかりが優先され、たった5時間50分の議論を行っただけで水面下での修正案の協議に入り、修正案が提出される前から採決日程がセットされ、しかもその修正案もデタラメでドタバタ劇を繰り返す情けなさ。いったい何をそんなに急いでいるのでしょうか。問題の発端となった自民党は、「再発防止」と問題を矮小化し、公明党と日本維新の会の賛意を取り付けるゲームをやっているだけ。対する野党第一党も、政治資金パーティー禁止法を提出しながら幹部たちが審議のさなかに政治資金パーティーを企画。もうこんな茶番に国民はうんざりなのだと思います。

 「巧詐は拙誠に如かず」。韓非子の言葉で、我が水戸偕楽園の好文亭の入口に、第7代藩主徳川斉昭公の書が掲げられています。今やちっぽけな国対的政治ゲームをやっている場合ではありません。たとえ拙くとも、「今本質的な政治改革を成し遂げなければ国の衰退は止まらない」と純粋な誠をもって立ち上がる同志たちが党派を超えて現れることを期待して、討論といたします。