福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

来年度予算案決定に向けて

 先に行われた県議会選挙におきまして、多くの皆様方に民主党公認候補に対しますご支援を賜りましたことに御礼申し上げます。残念ながら民主党政権自体に対する厳しい評価が、直接は国政とは関係ない県政の候補者に対しても影響を与えた結果、報道されているとおりの結果となってしまいました。我が茨城1区でも現職の佐藤議員に加え、筑西で新人の設楽さんを当選させていただきましたが、二人の有能な新人候補を落選させる結果となってしまいました。極めて厳しい風の中を党の看板を背負って戦わせることになってしまったことに、申し訳なく思っております。春には統一地方選挙も行われますので、一刻も早く総括をした上で体勢を立て直して、地域の信頼をいただける政治を取り戻してまいる所存です。

 さて、夜は各地の後援会などと1年間お世話になったお礼を兼ねての忘年会を毎晩実施しながら、日中は来年度予算案決定に向けた大詰めとなっております。私は農林水産部門会議税制改革WTの座長として、高橋英行事務局長とともに、生産現場の意見も丁寧にお伺いしながら、党としての要望を取りまとめてまいりました。大詰めになると、財務省側からさまざまな査定の状況が伝わってまいります。農林水産省の政務三役とも相談しながら、単に財政事情を理由にした生産現場を無視したカットがなされないよう、瞬間芸で調整に走り回ってまいりました。「政治とは税である」とよく言われます。「1年生議員がこんな大きなことをやっていていいのかな」と思いながらも、関係団体や党内政調幹部との調整、役所との駆け引きなど、政治家として成長するための大きな経験となりました。

 内閣を挙げての農業の競争力強化を目指している中の予算ですから、要望が大きく認められたもの、削られたもの、さまざまなものがあります。毎年度の予算要求の枠を満たすための査定を続けていると、戸別所得補償のような目玉予算は認められても、報道もされない、政治的にも注目されない、しかしながら政策的には重要な人材育成や研究開発・普及などの予算は削られがちです。長年「査定の論理」による予算編成を続けていると、一体この国の農政はどういう理念に基づいて、どのような政策体系を前提で構築しているのか、というのがわからない政策の全体像になってしまいます。私は、まさに今の日本の農政がそのような状態にあると考えます。年明けからは、ミクロの視点ではなく、マクロの視点に立って、日本の農業競争力強化のための体系的な農政の再編を考えていきたいと、年の瀬に目標を立てさせていただきました。