福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

戦いが終わって

 馬淵さんを支えてきて代表選挙が惨敗で終わりました。今朝宿舎から議員会館に歩いて向かっていると、夏空と蝉時雨の中を通り抜ける風が爽やかで、季節が変わることを感じさせられました。選挙を夢中でやっていると、季節感がなくなってしまいます。私が初出馬した2003年は11月に選挙があって、負けて人がいなくなった事務所を片付け終わったとき、夕方なのに外が真っ暗で冷たい冬の風が吹き込んできたことを今でもなぜか覚えています。2005年の小泉郵政選挙のときも、暑い夏の選挙にやっぱり負けて、お世話になった方々へのあいさつ回りに回っていると、畑にはソバの白い花が満開になっていて、いつの間にか季節が巡っていた風景をなぜかくっきりと覚えております。今回も、この真っ青な夏空の下の爽やかな風の匂いを、きっとずっと覚えていることでしょう。

 私は、今回の代表選挙が民主党にとって党が甦る最後のチャンスだと思って戦ってきました。だからこそ、野党経験やこれまでの政治の中での経験とは異なる経験を持った馬渕澄夫さんを全力で支持してきました。このHPにもアップしている馬淵さんの政策、そしてさまざまなところでの馬淵さんの演説は、他の候補者に比べて圧倒的に優れていたと思います。しかし、結果はたった24票の大惨敗。最後まで「3回生のくせに生意気だ」「所属しているグループの方針には従わざるを得ない」という声を乗り越えることはできませんでした。ずっと永田町で時間を過ごしていると、国会議員の感覚は狂ってしまうのかもしれません。私は、この2年間の政権運営や震災への対応を見てからの国民の皆さんの民主党政権を見る目は、そんなに温かいものであるとは思っていません。一人ひとりの民主党の議員が相当な覚悟を持って、今回の代表選挙に臨まなければ後はない、そのような代表選挙になったかというと、大いに疑問です。

 野田さんは、これまで二人の総理に比べるとバランス感覚に優れ、変なことをやらない立派な人でしょう。でも今の日本にとって、このような代表選挙をやらざるを得ない政党が、バランス感覚ある野田政権を支えて国難を乗り切っていけるのかどうか、もっと私たちは真剣にならなければなりません。馬淵さんを全力で支援したことに悔いはありません。でも、代表が変わったって、民主党はまだ変わったわけではありません。引き続き国民の皆さんの厳しい評価は変わらないでしょう。16万人の地元の皆さんのご支援を賜った私が今何をすべきか、ちょっと体を休めながら考え、次の行動に向けて力を蓄えてまいる所存です。