福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

平成24年度通常国会が終わって

 しばしブログの更新を怠っていたことをお詫び申し上げます。9月8日に本年度の通常国会が閉会いたしました。消費増税法案は三党協議によって成立したものの、私が本会議で代表質問を行った国家公務員制度改革関連法案や選挙制度改革、特例公債法案などは積み残しとなってしまいました。官僚が裏で調整をしている霞が関にとって都合の良い法案は成立して、それ以外は政治家同士の調整ができずにお蔵入りする今の国会の状況は、国民の皆さんが「何をやっているのだ」とお怒りになるのも当然の状況であると思います。ましてや、国会最終盤に、三党協議に参加した自民党自身が三党協議を批判して中小野党が参議院に提出された問責決議案に賛成した結果、野田総理への問責決議案が可決されるなど、今国会で起きていることは、まったく国民の皆さんにとっては理解しがたい状況なのではないでしょうか。

 いずれにしても、野田政権は、将棋でいえば「詰んだ」状況になってしまいました。参議院が「院として野田総理を認めない」との決議をしたのですから、野田総理の退陣または解散総選挙なくして、選挙制度改革や赤字国債の発行を担保する特例公債法案は成立いたしません。臨時国会を開けば即解散となってしまうため、政府は予算の執行を抑制するという瀬戸際作戦で野党に批判が向かうことを期待しているようですが、予算の執行の抑制で地方自治体や国民生活に影響が出れば、その批判は必ずや野党ではなく時の政府に向かうことでありましょう。与党を支える議員も、あれだけ2009年の総選挙で大勝したにもかかわらず離党者が相次いだ結果、衆議院ではあと9人で過半数割れ参議院ではあと1人で第二党に転落し議長ポストや主要ポストを明け渡さなければならない状況になってしまいました。

 私はこのような状況を打破するためには、代表選挙で党風刷新を行うことを訴えて戦い、野田総理を自らの手で変える以外に民主党が生き残る道はないと考えてまいりました。そうした最後のチャンスに賭けるために、消費増税法案に反対・棄権をしながらも離党などの政局的な動きを控えてきた1年先生議員を中心にして「真の一体改革を実現する会」(真実の会)を立ち上げ、この25人が団結することで消費増税法案成立後の党内の亀裂を少しでも修復しようとしてまいりました。民主党内がいつまでも「小沢だ、反小沢だ」「消費増税賛成だ、反対だ」といがみ合っていても仕方ありません。これまでの3年間の政権運営が期待に応えられていないのは明らかなのですから、そうした対立を超えてここで党を解党的に建て直し、体制を組みなおすしかないのです。

 そのためには、現職の野田総理に対抗しうる、解党的出直しの先頭に立つ覚悟がある候補者を、さまざまな小さな差異を乗り越えて一本化していかなければなりません。私自身は昨年の代表選挙で共に戦った馬淵澄夫国交相を念頭に、一本化に向けたさまざまな水面下の調整を行ってまいりましたが、しょせんは1年生。力不足で叶いませんでした。この1か月の動きは、とてもここで語りつくせるものではありません。何人もの先輩議員、同僚議員と意見交換を行い、情報収集を行い、そのために胃袋をすり減らし、ときには疑心暗鬼にも陥り、ブログを書いたりメールに返信をする時間すら本当にありませんでした。でも、そうした行動は、この党を何とかしたい、この政権を何とか立ち直らせたい、と最後の期待を自ら行動することで現実のものとしたいと考えたからです。

 結果的に、一本化が期待された細野環境相が辞退をし、馬淵元国交相も不出馬宣言をし、鹿野先生、赤松先生、原口先生の3人が乱立することとなってしまいました。永田町に根強い年次主義の壁、政治家同士の野望と嫉妬、調整役を買って出る長老議員の不在、そして何よりも自らや日本の政治が置かれている深刻な状況から逃れたいのか無気力で頽廃的な若手の雰囲気。純粋な思いの1期生だけでは、そうしたものを突破することは残念ながらできませんでした。今は何とも言えない徒労感の中で、この代表選挙を党員・サポーターの皆様にどのように訴えたらいいのか、考えあぐねています。民主党や既存の政党の枠組みにとらわれることなく、どうやったら日本の政治がまともなものになるのか、いよいよ結論を出すための時間が少なくなってきたように思われます。

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