福島のぶゆきアーカイブ

これまでにWebで公開したものの記録です

野田新総理の誕生にあたって

 菅総理辞任に伴う代表選挙が終わり、野田佳彦新総理の下で新しい政権が始まりました。政権交代後2年間で3人目の総理大臣。毎年毎年9月にニューヨークで行われる国連総会に、自民党政権末期以降異なる総理大臣が出席するというのは国際的に見ても異常な状態です。鳩山内閣菅内閣と国民の期待に応えられない政権運営を続けていることに、心からお詫びを申し上げます。

 私たちは2009年の総選挙で政治主導の政権運営を行うことをお約束しました。それまでの日本の政治は、選挙で選ばれていない、国民からは顔も名前も知らない官僚たちが、勝手に物事を決めていました。そのような政権運営を、皆さん方が選挙で選んだ人間が国の行く末を決め、責任を取っていく、だからこそ国民が国の将来を決めることができる、そういう政権運営に転換するというのが、政治主導の政権運営の意義だったはずです。鳩山内閣では、電卓をたたく政務三役の姿が映像で流れたように、官僚の仕事を政治家が行うことが「政治主導」だと勘違いしていたのかもしれません。あるいは菅内閣では、総理大臣や大臣がテレビの前で言葉を発しさえすれば物事が大きく動くと、政治家としての権力の使い方を勘違いしていたのかもしれません。いずれにしても、日本の歴史に前例のない政治主導の政権運営を暗中模索しているうちに、鳩山、菅両政権は混乱に陥ってしまったのです。

 「仏の顔も三度まで」という言葉があります。もう二度と政権運営の失敗を国民の皆さんは許してくれないでしょう。さいわい野田総理は代表選挙で自らを「どじょう」になぞらえて、泥臭い政治をすることを訴えました。すなわちこれは、パフォーマンスやスローガンが先行する政治ではなく、ねじれ国会の中で地道に汗を流しながら野党や関係者と調整、説得を行っていく政治を目指すことを意味していると理解いたします。これこそ、今までの民主党政権運営に決定的に足らないことでした。人事面でも、党内が結束できるように気を配った人事を行っております。

 私たち一人ひとりの与党の議員は、総理がドジョウであるなら、池の中のミジンコになったつもりで、一つ一つの法案や予算案を国会で成立させるために地道に汗を流していかなければなりません。「小沢だ、反小沢だ」という非生産的な党内対立にはもう終止符を打たなければなりません。与党が一つにまとまって、一人ひとりの議員が汗を流した結晶が、政治主導の政権運営の実現につながり、大震災・原子力災害からの復興や円高・株安による経済危機からの脱却のために、大胆な政策を次々に打って出られるようになっていくものと確信しております。私としても、今回が最後の民主党政権になるかもしれないという背水の陣の覚悟で仕事をさせていただく所存です。ぜひ、最後のご期待を野田総理を先頭とする私たち民主党にお寄せください。