福島のぶゆきアーカイブ

これまでにWebで公開したものの記録です

「飛虎将軍」の里帰り

 「飛虎将軍」とは水戸市出身の空軍少尉杉浦茂峰命のこと。昭和19年10月12日に台湾上空の空戦で米軍機に撃墜され、台南市の集落に墜落するギリギリまで瀕死の状況で操縦桿を握り続け、民家を巻き込むことなく壮絶な戦死を遂げた英霊。

 台南の皆さんは、この杉浦少尉を敬意を持って「飛虎将軍」と名付け、昭和46年には祠(海尾朝皇宮)を立て、毎日毎日英霊の好物のタバコを供えて、朝には「君が代」を、夕には「うみゆかば」を歌い、霊を慰めてきた。このことを知る日本人は最近までほとんどおらず、知人の藤田和久さんや、私の所属する水戸葵ライオンズクラブの皆さんの尽力で、このたび海尾朝皇宮管理委員会の呉進池会長をはじめ台南の皆さんとともに72年ぶりに故郷に戻ってきた。

...

 このような台南の皆さん方の敬神の思いに、言葉もない。ただただ申し訳なく、ありがたい。祭事では、「うみゆかば」の歌詞が配られたが、台湾の人はみんなそのようなものはなくても歌えるのに、日本人は歌詞があっても覚束ない。「昭和は遠くになりにけり」か。深い、深いところでつながっている、日本と台湾。私自身も生涯のテーマとして、日台友好に尽くしてまいりたい。




-----