福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

制度設計と国会議員の現場感覚

〇支援案が出てくるのが決定的に遅い上に、見せかけの額や補助率で取り繕っているだけのまったく現場の実態をわかっていない案。自民党は、本当に大丈夫なんだろうか?

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 「事業者はまず、金融機関の無利子・無担保融資を活用し、家賃の支払いに充てた分の一部を、国が事後に給付する」となっているけど、そもそも事業者はキャッシュがなくて家賃が支払えない。自らの収入や利益がなくても、家賃を支払うために無理してお店を開けなければならないのが現状。

 政府が自慢する無利子・無担保の融資は、制度の意図が金融機関の現場に徹底されておらず、金融機関のリスク感をなくすための措置も講じられてないため、実際には目詰まりしている。多くの仲間から、金融機関で嫌な思いをしてきたことを聞いている。

 そうした中で、もう一度金融機関に金を借りに行かなくては家賃補助が出ないなどという制度は、困っている事業者にとって心理的にも、実際にもハードルは高い。どうせ、事業のために借金をした経験などない役人に作らせたのだろう。

 私が官僚時代の自民党の国会議員は、制度設計は官僚組織に丸投げでも、現場の実態や現場の人の気持ちは圧倒的によく知っていた。その政治感覚から見ておかしな制度を官僚組織が提案したら、厳しく叱責された。小選挙区制度の下、「民主党よりはマシだから」という空気の中で当選しているうちに、そのような現場感覚はなくなってしまったのだろうか。

 今回も、山口代表が官邸に駆け込んで、公明党案が採用されることになった方がいいと思うが、まったくの時間の無駄だ。時間と共に、倒れる仲間が増えていく。野党案の丸飲みでもいいが、野党はどんなにいい案を作ってもそれを実現するための政治手法が未熟すぎる。何とかならないのか。本当に、こんな政治で申し訳ない。

 

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栃木4区藤岡さんのブログ。相変わらず、現場の声を踏まえた本質をついています。

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