福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

台湾、蔡英文総統の2期目がスタート

〇蔡英文総統の2期目がスタートした。落ち着いたトーンの中にも奥深さを感じる就任演説(全文は最後のリンク参照)を読んでいると、台湾の民主政治がものすごい勢いで日本以上に成熟していることを実感して、羨ましくもなる。蔡総統と頼清徳副総統、蘇嘉全大統領秘書室長の3トップが写っているこの穏やかな写真が、台湾の輝かしい未来を示していると思う。

【皆様が生活上の不便を我慢したのは他人の健康を守るためです。ありがとうございます。皆様が人間性の最も善良な一面を発揮し、台湾におけるウイルスの封じ込めを成功させたのです。国としての誉れ、生死を共にする共同体。この記憶は我々一人ひとりの心に残ることでしょう。団結とはこうした感覚なのだと】

【国家運営は感情を頼りに行うものではなく、変化の中で冷静さを保ち、方向を指し示すことが必要です】

【私は皆様すべてに敬意を表します。全ての台湾人が英雄なのです。蔡英文と頼清徳はここで皆様からの付託を受けることをとても光栄に思います。この厳しい時期に中華民国総統という重責、大任を任されることで私が感じるプレッシャーは喜びを上回ります。しかし私が怯むことはありません。皆様がいてくれるのですから。これからの道は平坦ではなく、挑戦は増える一方です。しかし我々は激しい波風の中を歩んできた国です。我々2,300万人は生死を共にする共同体である。このことは過去、現在、そして未来のいずれにおいてもそうなのです】

 この真ん中に写っている頼清徳新副総統とは、20年くらい前から何度もお会いしている。ソフトな見かけとハーバード卒のエリートの経歴とは相反して、ものすごく強い台湾人意識をお持ちの方だ。台南市長時代には、仲間の国会議員と飛虎将軍廟を訪れた時、水戸と台南の関係強化のためにいろいろなご示唆をいただいた。

 右に写っている蘇嘉全新大統領秘書長とは、立法院長(国会議長)として台日交流議連の会長として、何度かお話しさせていたことがある。蔡総統と同じ屛東県出身。かつて台湾の先住民族を訪ねて屏東県に行ったことなどで、話が弾んだ。蔡総統も、総統になる前何度かお話をしたことがあるが、物静かな真面目な方という印象が残っている。

 台湾の民進党の関係者は、何度も落選や、時には政治犯として捕らえられたりなどの挫折の経験を繰り返している。私も、この国の未来を信じて、けっしてあきらめることなく挑戦し続け、また台湾の皆さんと東アジアで民主社会を作る上げることの困難さをじっくりと話したい。

中華民国第15代総統に就任、蔡英文総統の就任演説全文