福島のぶゆきアーカイブ

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大坂なおみ選手、全米オープンV2おめでとうございます!

〇大坂なおみ選手、全米オープンV2おめでとうございます!

 私はテニスは全くの門外漢だが、映像から伝わってくる大坂選手のプレーぶりを見て、精神的な充実から来るこれまでとは次元の違う安定感を感じた。専門家は、コロナ期間中のフィジカル・トレーニングのことなどを言及していたが、おそらくそれは他の選手も同じ。明らかに、人間的、精神的な成長がプレーの質を上げたのであろう。

 言うまでもなく、その精神的な強さの源は、試合ごとに一人一人の名前を変えて人種差別に抗議して付けた黒いマスクである。スポーツは、ただただ「自分が勝ちたい」という思いだけでやっていても、煮詰まってしまうことがある。そういう時、「亡き母のため」とか「災害の被災者の慰霊のため」とか、何かに勝負を捧げようとしたときに、思わぬ力が出ることがある。

 私が大学生に入った時、「大学時代にスポーツで日本一になる」と目標を立てた。年間200日近くを海で過ごし、あらゆることを犠牲にしてヨットに打ち込み、私の代の東大ヨット部は関東で1,2を争うくらい強くなった、最後の大会で当然日本一を狙っていたが、ヨットにつきものの天候のいたずらで、関東の予選が異例のレガッタとなってしまい、団体戦では敗退してしまった。

 残るは、私と自治省に行った荒井君の2艇が出場資格を持っていた全日本の個人戦のみ。予選敗退の責任を取ってみんなで坊主頭になり、みんなの分も名誉挽回しようと不退転の思いで蒲郡のヨットハーバーでのレースに臨んだ。結果、70艇近くが出場する中で、私は準優勝、荒井君は4位。この結果なら、団体戦でも日本一にダントツでなれた。この時、見えない力が働いたのを感じた。

 大坂選手とは、まったく次元の違う話で恐縮だが、単にスポーツの世界で目の前の勝負に自分が勝つだけではなく、「誰かのため、何かのために勝つ」というモチベーションを持った大坂選手は、これからも強さを発揮してくれることであろう。

 そして、それを観る私たちは、人種問題というものがそこまでのモチベーションを与える、大坂選手が生まれてから味わい、感じてきたことについて、思いをはせなければならない。

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