福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

あの頃は若くて、尖がっていた

〇同級生が、「資料を整理していたら18年前の私の最初の選挙の時のチラシと落選後の新聞記事が出てきた」と送ってきてくれた。「これ誰?」と言わないでくださいね。

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 チラシには

【今の自民党を中心とした権力構造、社会システムでは、激しく厳しい国際競争の中では、この国は沈没してしまいます】

と。まさに今日も街宣車から私が訴えていたことだ。でも、18年間同じことを言い続けなければならないことが、いいのか悪いのか。

【もはや日本に時間はない。いつか誰かがやってくれると思っても、何も変わらない。今、立ち上がらなければならない。私の水戸っぽの魂に火がつきました。明治維新のさきがけとなった価値と理念を重んじる土地「茨城」から裸一貫、挑戦します】

この初志は、今なお変わることはないが、あまりにも長い時間を過ごしてしまった。

 落選後の毎日新聞には、

【「私が立候補を表明した時、茨城1区内の党員は15人しかいなかった。新しい党を作るつもりで、自民党と同じような強力な後援会を作っていく」。福島さんは毎朝駅頭から政策や理念を訴えるだけではなく、市町村議員の応援などで、選挙区をくまなく歩いているという。】

【政党や政策を選択するだけが選挙ではない。有権者は、候補者自身の人柄にも目を注いでいる。比例代表で勝っても、小選挙区で勝てない政党は、本当に有権者からの支持を得ているとは言い難い。「権力は腐敗する」。だからこそ必要不可欠な「政権交代」に向けた民主党の責任は重大だ。福島さんがどれだけ党員を増やせるか、今後も注目していきたい。】

と。

 産経新聞には、

【「あせりはまったくありません。そう簡単にこの国が変わるとは思っていませんでした」総選挙から一ヶ月半。茨城1区から民主党公認で出馬し、落選した福島伸享さん(33)=水戸市千波町在住=は今も早朝の駅前に立ち続ける。】

【1区は現職の赤城徳彦氏(44)が祖父の代から築いた強固な地盤を誇る。圧倒的に自民党が強く、有利な選挙区とは到底言えない。なぜ1区なのか。民主党の地盤の強い他の都市部で出るという選択肢もあった。自民党県連幹部には「次回、自民公認で(空白区の)5区からでれば当選する」という声もある。「国会議員になるためだけなら方法はいくらでもあった」にもかかわらず1区から出馬したのは「自分が育った土地」だからだ。「民主党の強い土地で勝っても何も変わらない」「政治を変えるためには1区で議席を獲得しなければならない」決意は固い。】

【選挙直前、お天気キャスターの妻南美さん(30)は「当選できなかったら、時代が彼に追い付いていないのだ」と語っていた。その言葉通りだとすれば、今回、時代は福島さんに追い付けなかった。官僚時代には「霞が関の宝」とまで言われた福島さんだが、今は雌伏の時を過ごしている。「一軒一軒地道に歩く。水をゆっくり回して大きな渦を作らないと」と語る福島さんにエリートの表情はうかがえない。決して簡単ではない五万票差をひっくり返そうと、福島さんはゆっくりと時代に歩み寄る。】

と。

 あの頃は若くて、尖がっていた。30代にして官邸仕事の一部を回していて、「霞が関の宝」は言い過ぎにせよ、自分には世の中が変えられると若気の至りから自信過剰だった。民主党からの出馬を周囲に打ち明けた時、気でも狂ったのかと思われた。

 あれから18年経って、多くの地元の仲間や支援者に囲まれ、ようやく政治の少しがわかってきたように思う。ここに書かれている初志は、今なお全く変わることはない。次の衆議院選挙は熾烈な争いになるだろう。私にとっての、これまでの政治活動の総決算だと思っている。比例復活に賭けるつもりなど毛頭ない。

 何としても国会に戻って、ここに書かれていることを形あるものにしたい。でも、一人では何もできないのが政治だ。ぜひ、皆さん、力をください。一緒に戦ってください。すべてをこの故郷(くに)のために。

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