福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

衆議院解散を受けて

 本日衆議院本会議において解散の詔勅が読み上げられ、いよいよ総選挙に突入することとなりました。私は10月29日に総理公邸で野田総理と懇談した時、「総理の権力は意志を持った解散を行えることにある。解散とは国民の声を聴くことだ。今は混迷の政治状況なのだから、総理自身が何を国民に問いたいのか決めた上で、早急に解散すべきだ」と申し上げていましたので、このような事態となったことは覚悟していたことであり、国にとっては良かったのではないかと思っております。
 私は、民主党の3年間の政権運営は失敗だったと言わざるを得ないと考えております。ご期待をいただいた皆さまには、心からお詫びを申し上げなければなりません。そもそも10年前、自民党小泉政権時の内閣官房スタッフだった私は、この国の中枢の実態を見てこのような政治では日本は没落すると悲壮な覚悟を持ち、地元に戻り国政を志しました。のんびりとした世襲政治家やしがらみでがんじがらめになった利権政治家が官僚丸投げで政権運営を行ってきた自民党に代わって、有能で志と行動力のある新しい政治家による真の政治主導の政権運営を実現するという初志は、いまだ何ら変わるところはありません。私が加わった民主党が掲げてきた理念も、間違えてはいなかったと考えます。
 2回の落選、6年間の浪人生活を経て当選後も、私は与党の議員の一員としてこれまで3年間信念を貫いて行動してきたつもりですが、残念ながら民主党は3人の総理大臣が代わる過程で真の政治主導の政権運営を行う志を投げ捨て、その場しのぎの政権維持に汲々とする状況に堕落してしまいました。その過程で、私自身も党内野党的な地位に甘んじてしまい、民主党政権運営の過ちを正すことができなかった与党の一員としての力不足には忸怩たる思いです。
 しかし、私はこの3年間の自らの行動に何ら恥じるところはありません。初志を曲げることも、自らの信念に悖る行動もしたつもりはありません。民主党政権が失敗に終わったとしても、この3年間に民主党のみならず党派を超えて多くの優秀で志の高い同僚議員と同志的つながりを強めてまいりました。残念ながら小選挙区制度の下では、さまざまな経緯で共に行動することがかなわないのですが、私は今回の多党乱立の混乱した総選挙の後には、必ずや新しい政治の地平が切り拓かれるものと確信しております。いや、私たちの世代の志と能力ある政治家が日本の政治の新しい枠組みの確立に向けて行動していかなければ、この国が没落してしまうと考えます。
 総選挙が間近になるとさまざまな党が生まれ政治家たちは生き残りに必死となりますが、私は選挙のための軽率な行動は慎みつつ、「政界再編。」の旗を大きく掲げて国民の審判を受ける所存です。党のイメージや党首の顔で選んだ選挙の結果がどのようなものになるのかは、ここ数回の選挙を通じてもう皆さん身に染みているのではないでしょうか。政治家というものが一人の人間が務める以上、今回の選挙は特に国民の皆さんにはぜひその政治家の志、信念、人間性、能力をじっくりと見極めていただき、選択をしていただきたいと考えます。私自身、自らのすべてを地元の皆さんにお伝えし、堂々と審判をいただき、その後の国政において政界再編に向けて揺るぐことなく行動してまいりたいと思います。ご指導ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。-----