福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

サハリン2、のんびりと「注視」している場合ではない

〇誰がレクチャーしているのかわからないが、本当に認識が甘いと思う。のんびりと「注視」している場合ではない。私は、4月頃から政府の関係者に、いずれロシアのサハリンの権益は維持できなくなる状況になるだろうから、その時に向けた対応を内々に検討すべきであることを訴えていた。

www.nikkei.com

 そもそも、ロシアへの対応が最大の焦点となる来年のG7で、議長国として首脳を迎える広島の会場などで使われているガスの大部分がロシア産、などというのはシャレにならない。おそらく、西欧諸国からも、ロシアからも、その点を指摘されて大恥をかくことになっていたであろう。

 サハリンの天然ガスは、日本のエネルギー安全保障の観点からは決定的な何かの影響を与えるものではない。その点は冷静にとらえ、むしろ対ロシア、対G7とのカードとして使うべきものであった。一方、この権益に関わっている企業にとっては甚大な影響を及ぼし得る。この点については、予め政府は対応を検討しておいた方がよい。

 一番の問題は、日本の政府及び事情のよくわかっていない政治リーダーたちが、何の戦略性もなく、大局も見えずに、目先の対応で取り繕おうとしていることだ。今岸田総理がやるべきことは、戦略的な対処方針の策定と決断だ。「注視」している場合ではない。この大事な局面、愚かな政治リーダーたちに舵取りをさせていると、この国はとめどなく沈没していくことであろう。

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参考までに。

smart-flash.jp