福島のぶゆきアーカイブ

これまでにWebで公開したものの記録です

RCEP 署名

〇RCEPが署名に至ったようであるが、私はまだ内容の詳細について情報を入手するに至っていないので、現時点での論評は避けたい。ただ、これによって、中国や韓国といった政治的、外交的に難しい問題を抱える国とも自由貿易協定を結ぶこととなった。一部のメディアはインドが入っていないことを問題視するものもあるが、日本がこの外交ツールをどうやって今後外交政策に生かしていくのかを、注視していくことが必要だろう。

 日本の貿易相手国は、近年はだいたい1位中国、2位米国、3位韓国、4位台湾、5位オーストラリアであり、地域としてのアセアンとEUは米国に次ぐボリュームである。これらの国・地域の中で自由貿易協定を結んでいないのは、台湾だけとなった。

 日本政府は、この間一貫して台湾との通商関係について言及することを避けてきた。外務省の自由貿易協定に関する資料では、地図上の台湾のところは別の説明書きが貼られていて、その存在すら隠そうとしているのでは、と疑われるものもあった。

 日本と台湾は、完全に相互互恵的な貿易・投資関係を結べる国・地域であると私は考えている。新型コロナウイルスへの対応でも、台湾政府は世界トップレベルの行政能力を示し、民主政治の成熟度もすでに日本を超えるところに来ている。ここまで多くの国と自由貿易協定を結んだのだから、後は台湾との関係だけだろう。

 私は、関税面でも、制度面でも、極めて戦略的でハイスタンダードな世界で最も先進的な自由貿易・投資協定を台湾との間で結ぶべきであると考えている。国会に戻していただけたら、真っ先に取り組みたいことである。

www.nikkei.com